以前、自作のレーシングカー(1932年式MG J2。このmixiの過去日記にも時々出てきます。日本では「J爺」、海外では″Ninja″の愛称です)でツクバサーキットのVintage Cupに出ていました。V2クラス(1000cc未満)のラッフレコード、1分22秒を持っていたのが自慢です。
またナンバーも取得して普段乗っていました(スーパーチャージャー付けてパワーは十分だったし、オルタネーター付けて充電の心配もありませんでした)。
そのレースのパドックで、ブガッティ・タイプ35に乗る方が興味深いバイクを移動手段としてお使いでした。折畳式のバイクで国産。ホンダのモトコンポより何十年も前のヤツです。プリミティブですが、そのコンセプトに強く惹かれて真剣に入手を検討したことがあります(見つけたけど買えませんでした)。
一辺60cmほどの正方形の箱を開けて、ハンドルとシートを引っ張り出して跨がるんです。アララ50ccのスクーターに早変わり!
タイヤは直径20cm強でメチャメチャ小さかったです。終戦時に残っていた零戦の尾輪を利用したのかも、と思いましたが時代が合わないですね。と言うのは、このスクーターは愛知県の平野製作所が1960年に発売を開始した「バルモビル(VALMOBILE)」という輸出用のモノだったからです。終戦後15年もたっていますからね。ま、輸出はあまりうまくいかず、翌1961年から国内でも販売されたようです。結局ダメで会社は倒産しちゃったんですけど。
ハンドル出して乗れる状態にしても全長1.2mほどしかなくて、ホントに「走る箱」なんですが、車重は45kgもあって持ち運びには苦労したようです。アルミニウムなどの軽量材料を多様すれば良かったのに。
わずか2.8馬力しかない空冷単気筒49ccの2サイクル・エンジンを搭載していて、とてもノンビリ走ったでしょうね。
現在は原動機付自転車でもヘルメットが必要ですから、たとえ片手で持てるような軽量化を達成しても、ヘルメット収納などのハードルをいくつか乗り越えなければ、「電車から降りたらバイク出して」とはいきませんね。
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