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相変わらず宮��駿は後輩に厳しい。CG作家の櫻井某もドワンゴの川上さんも歯に衣着せぬ宮崎の物言いに顔色なしで、小気味良いくらいだった。
生まれたばかりの毛虫のキョロキョロ周りを見る動きが大人すぎるというのはもっともだと思った。そう言われて毛虫の内心に向かって解決しようとして袋小路に入ってしまったのを、散々悩んだ挙句、いや、おどおどと周りを見渡すのは周りにワンダーが溢れているからだと気づくのはやはり流石だ。
CGの計算だけで生み出される動きに対して、生命を侮辱していると怒り出すシーンでは皆言葉を失っていたが、僕が川上の立場にいたらこう反論したと思う。
生命を侮辱するような対象だからこそ、プレイヤーは怯えるし、生の砦として絶対に勝たなければならないと思うんです。推理小説でまず最初に理不尽な死が提出されるのを、生命への侮辱といったら始まらない。許しがたい相手だからこそ、人はそれに挑もうとするのです。ナウシカでも蟲たちに兵士たちが虫けらのように殺される様子が描かれていたじゃないですか。あの兵士一人ひとりに人生があるなんて言っていたら、あのシーンでのクシャナのあの冷静さはとんでもない人間への侮辱ですよ。まぁでも、宮崎さんがそんなに不愉快になるようなCGの動きだったとすれば、それは表現としたら成功しているということですよね。
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