某所で30年前の定価6万円DAC内蔵プリメインで十分いい音だという記事を読んだ。
じゃあ50万のプリメインやそれ以上のセパレートよりいいのか?というともちろんそうでもないはず。
だが本当にそうか?
使い方やジャンルを限定すると6万円のプリメインが勝つことは十分考えられる。
190馬力のR1も林道に入れば18馬力のセローに勝てないように。
A-812EXは当時39800円だった。
出力も50万円のプリメインに比べたら小さい。
大型SPをばんばん鳴らしたら一瞬でクリップして気絶することは間違いない。
しかし小型2ウエイSPで比較的アンプの能力を要求しない鳴らしやすいSPを組み合わせて、ポップスあたりを適した音量でドライブさせるとあら不思議。
アンプが温まってシングルの名品トランジスタを丁度使い切る少し手前あたりで鳴らしてやると得も言われぬ良い音がする。
300km/h出るバイクで40km/hで走行すると大変苦痛で面白くもなんともない。
ましてサーキットを走るレーサーレプリカタイプならこれは絶対そうだ。
一方100km/hしか出ないバイクで40km/hくらいで走るとそこそこ楽しめる。
エンジンの回転数、最大トルクの美味しいところにどちらのバイクが近いか?の問題である。
アンプでもそれと同じ現象を何度も体験した。
セパレートのモノラルパワーアンプという恐らく各社最低でも100万200万するアンプはパラ数が多く車でいえば12気筒、バイクで言えば4気筒の高回転高出力であって高回転をキープしなければ面白くもなんともない。
マルチウエイの大型SPでオーケストラを大音量で駆動したときに1番いい音が出るように設計されている。
一方安物プリメインはコストの関係でシンプルな構成にならざるを得ないが常に1番美味しいパワーバンドやトルクバンドに入れられる可能性が高い。
何年か前から推定2名がA812EXを絶賛しているのだが全くブームにならないw
明日仕事で早いのにこんな時間にどうでもいいオーディオ論読む人いるのかwww
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