昨日のさだまさしさんのアルバムのレコーディング ソフト化されている音楽プロディーサー兼エンジニアの八野さんのblogにSACDのことについて参考になることが書いてありました.
リスナー側で日頃SACDらハイレゾに接しているオーディオ好き 音楽好きの立場からも共感できる部分が多いと思うので、この場を借りて紹介させていただきます。
我々はリスナーであるので、生原音に接している製作側がSACDをどうお考えか知ることもとても興味深いです。
以下キング・クリムゾンの宮殿のオリジナルマスター発見に関連した記事より抜粋引用。
最近レコード会社各社からSHM-CD、HQCDなどが登場しました。それでもSACDが最高だと思うのですが、本当にクォリティの高いものがなかなか世の中に受け入れられないのは寂しいです
さだまさしに限らず、CDがもっと売れ、レコーディングだけでなくマスタリングや、それ以降の製造コストにも、もっともっとお金がかけられるようになれば、SACD化も夢ではなくなりますね。
そうなればリスナーの方々が、我々がスタジオで聴くようなクォリティの高い音をご自宅で聴くことが出来る可能性が高まります(勿論、それなりの投資が必要にはなりますが)。
SACDで聴くと、目の前で歌い、演奏しているように生々しく、そして情感豊かに聞こえますよね。感動も何倍にふくらみますし。
そういう日が来ることを切に願っています。
以上
http://cap-yh.sadasan.com/2009/01/post_99.html#more
上記を書かれたのは2009年 それから6年経過した2015年の日記には、半分は諦め 半分は願望のような形に後退されているように読ませていただきました。
以下引用
新たにSACDプレーヤー(ユニバーサル・プレーヤーを含む)を購入しないといけないとなると、この不況下では無理に近いかもしれません。
僕としては、さだまさしの作品をSACDで出して欲しいと常々思っていますが、制作コスト、製造コスト、売れ枚数を考えると、発売元はSACD化は不可能と判断せざるを得ないと思われます。残念ですが・・・。
さだまさしリスナーの方々の多くが、もっと良い音で聴くことを希望され、それに伴いSACDのことも理解され、SACDプレーヤーを購入され、オーディオ・ファンの方々にも、さだまさしのCDの音質のことが理解されれば、SACD化も夢ではないと思います。
http://cap-yh.sadasan.com/2015/03/post_298.html#more
さらに
レコード会社がリリースしたいと思うかという問題もありますが、SACDにする際にはそれ用のマスタリングが新たに必要になり、ハイブリッドの場合はまた別にマスタリングする必要があるようです。ですから、新たにかなりの金額の制作費がかかることが予想されます。
ですから少なくとも万単位の売り上げが見込まれない限り、SACDをリリースするのは難しいと思います。
制作者としては、さだまさしのアルバムを最高の形でリリースしたいと思うのは当然です。
何と言っても現存するメディアの中ではSACDの音質が最高だと思いますし、あまりのリアリティと立体感には唖然とします。それこそ自宅でマスター・テープに限りなく近い音を聴ける訳です。
ですが、残念ながらそこには高い壁が存在することも事実です。
http://cap-yh.sadasan.com/2010/05/post_197.html#more
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