チャイコフスキー忌やミュンシュ忌、アドルフ・サックス生誕祭にジョン・フィリップ・スーザ生誕祭…といろんな記念日の今日でしたが、結局チャイコフスキー忌ということでチャイコフスキーの交響曲を片っ端から聴くことに。
よく聴く順で聴くことにしましたが、「悲愴」だけは〆にしました。
マンフレッド:オーマンディ/フィラデルフィア
劇音楽と交響楽との融合を志向した最もチャイコフスキーらしい作品をチャイコフスキーのバレエ曲や管弦楽曲を十八番としたオーマンディの絶妙の語り口で♪
5番:ムラヴィンスキー/レニングラード
1972年のモスクワ・ライヴ。ムラヴィンスキー一世一代の凄演。レニングラードの凄まじい集中力と鉄壁のアンサンブルも素晴らしい♪
2番「小ロシア」:ロストロポーヴィチ/ロンドン・フィル
望郷とロシア人のプライドが素晴らしい情感のこもった堂々たる演奏。民謡風の歌心が泣かせます♪
4番:小澤征爾/ベルリン・フィル
両端楽章の管楽器の鳴りばかり言われがちな4番ですが、この曲の本当のキモは弦楽器のアンサンブルにあるのだということを気付かせてくれた演奏♪
1番「冬の白昼夢」:オーマンディ/フィラデルフィア
こういう曲を振らせたら世界一、オーマンディの絶妙の語り口。第2楽章のオーボエはご存じの名人ジョン・デ・ランシー♪
3番「ポーランド」:ハイティンク/ロイヤル・コンセルトヘボウ
チャイコフスキーの交響曲の中では劇的な要素が薄くやや散漫な印象の作品、ハイティンクの絶妙のアンサンブル捌きと手堅い構成で曲の魅力がアップして聴き飽きません♪
6番「悲愴」:朝比奈隆/新日本フィル
晩年はベートーヴェンやブルックナーばかり振っていた印象の朝比奈御大ですが、実は日本に亡命したロシア人のメッテルに師事したのでチャイコフスキーをはじめロシア物は直伝の十八番です。特に「悲愴」は最晩年まで愛した曲で、新日本フィルとの94年ライヴは悠然とした運びでロシア味と情念に満ちた素晴らしい演奏です♪
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