勝手に週刊連載TL「俺の本棚」、第40回。
今回はこれ。
嘉納悠天の「じょなめけ」。
2007年にモーニングで連載していた作品。
いや、昨日の夜にヒストリーチャンネルで平賀源内についての番組を観て読み返したくなったのよ。
蔵書が多いとこういう時に便利。
さて、この作品。
タイトルの「じょなめけ」というのは、作中によると「からくりを小児に勧め促すの俗言なり」だそうな。
ちなみに平賀源内は主人公じゃありません。
主人公は蔦重こと蔦屋重三郎。
そう、あのTSUTAYAの創業者です。
歌麿、洒落、北斎などをプロデュースした伝説の編集者!
…となるのはまだ先のこと。
この作品の蔦重は、とにかく助平が服着て歩いてるようなグウタラ男です。
そのグウタラ男が、廃れつつある吉原を再建する為に奔走する姿を生き生きと(主に性的な意味でw)描いたのが、この作品と言えるでしょう。
本当にエロいことばかり表に出るような蔦重ですが、徐々に明らかになる内面を読むと、実に良い男だと気付きます。
青年誌の作品は最近の少年誌のようにダラダラと引き延ばしにせず、濃密なまま終わるから良いですね。
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