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2016年10月24日22:09

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【映画感想】 9月・10月に観た映画感想

みなさん、こんばは。連雀です。

まだ10月は一週間残していますので、まだ劇場に行くかもしれませんが、今夜はそんな気分になったので、久々に映画の感想日記を書きます。劇場で鑑賞した分だけですが。

9月
11日 スーサイド・スクワッド(OSシネマズミント神戸)
11日 ストリート・オーケストラ(シネ・リーブル神戸)
16日 ティエリー・トグルドーの憂鬱(ヒューマントラストシネマ渋谷)
17日 聲の形(TOHOシネマズ渋谷)
17日 コロニア(ヒューマントラストシネマ渋谷)

10月
15日 ゼーガペインADP(ミッドランドスクエアシネマ)
15日 ハドソン川の奇跡(ミッドランドスクエアシネマ2)
16日 ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ(伏見ミリオン座)
16日 ある天文学者の恋文(伏見ミリオン座)
23日 リトル・ボーイ 小さなボクと戦争(ヒューマントラストシネマ有楽町)
23日 アスファルト(ヒューマントラストシネマ有楽町)


9月はKalafinaのアリーナツアー、10月はangelaの野音ツアーがありましたので、その間隙を縫う形で劇場に通いました。遠征先でライブまでの時間の合間に観たりしていたので、今回は遠方の劇場が多いです。

この11本で言えば、特に面白かったのは「ベストセラー」と「アスファルト」「ハドソン川の奇跡」ですかね。でも、どれも面白かったです。以下、印象に残った順に感想を書きます。


● ベストセラー 編集者パーキンズに捧ぐ

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テーマが「ロストジェネレーション」を代表する作家の一人である「トーマス・ウルフ」と、彼を公私共に支えた敏腕編集者「マクスウェル・パーキンズ」の友情を描くと聞いては観るしか無いと思って楽しみにしていた本作です。主演をコリン・ファースとジュード・ロウが努め、ニコール・キッドマンやガイ・ピアースが脇を固めるので、最悪、つまらなくても観に行く価値はあると思ってましたwなにしろ、実話系の作品はなにがあるか分かりませんから。

で、観た感想は、実に、実に良かった!最初から最後まで物語に引き込まれてしまいました。
テーマが私の好みそのものと言うのもありますし、特にコリン・ファースの落ち着いて静かな佇まいでありながら様々なことを語りかけてくるような演技が素晴らしかったと言うのもあります。

この作品は、私の記憶に残る作品のひとつになったのは間違いないですね。


● アスファルト

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フランス映画ですので、ちょっと警戒していたのですが、私は群像劇ってのが好きなもので、ちょうど観られるタイミングがあって観て来ました。angelaのライブの直後、夜行バスまでの空き時間に、ってのが自分的にもどうかとは思ったのですがwライブの感動を消すようなことになってもな・・と(^_^;)

でも、この映画、予想を裏切る面白さでした!面白いと言う言い方は違うかもしれません。余韻がしみじみと残るような映画でした。

郊外に建つ半ば朽ちたような団地に住む人々の、ちょっとした出会いと、その出会いでちょっとだけ変わる生活を淡々と描いています。淡々と言う割には、宇宙からNASAの宇宙飛行士が降ってきますがwww

でも、人はただ生きているだけでも痛みを抱えるしかなく、ひょっとするとこの世界は痛みしか存在しないのではないかと思うしかない日常を生きる人々が、ちょっとした出会いで人生がほんの少しだけマシになるという・・・本当に心の染み入るような映画でした。


● ハドソン川の奇跡

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名手クリント・イーストウッド監督の最新作です。過剰な演出は一切排し、ひたすら事実を追いながらも、苦難の渦中にある人々が丹念に描かれます。人生の苦難に挑戦する人々を描かせたら、クリント・イーストウッドの右に出る人はいないなと、改めて思いました。

エンドロールで実際にその時の乗客と、機長が集合するシーンがあったのですが、すっかり映画を通してあの事件に遭遇した気持ちになっているところで、時間を越えてあの頃の気持ちを共有する人々の場面は観ているこちらもちょっと感動してしまいました。機長は実物も男前でしたね。

エアバスA320の実機を購入し飛行シーンを撮影し、実際にハドソン川で救難船が集まるシーンをロケしたと言うだけあって臨場感も完璧でした。私としては初めての「DOLBY ATMOS」で観たのですが、これも気に入りましたね。プラス200円はどうかと思いますが、機会があればまたこれで観たい!

● ある天文学者の恋文

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ジュゼッペ・トルナトーレ監督の最新作です。エンニオ・モリコーネの音楽と共に、美しい映像の世界を愛する人を失った女性が、愛する人を求めて彷徨っていきます。

正直言うと、死後も家族や愛人を束縛する老天文学者のモラルには疑問があって、愛人であったオルガ・キュリレンコ演じる主人公の愛が純粋であればあるほど辛くなったのですが、それでも最後まで見入ってしまうのは映画としての面白さでしょうね。

いつの間にか主人公と老天文学者の長女が気持ちの上で和解しているのも、なんとなく許してしまいました。だって、現実にはどうかと思うのですが、この映画的にはそれはとても正しいことに感じましたので。

ただ、繰り返しますが、死後も家族や愛人を束縛する老天文学者の気持が理解できなくて・・・そこだけかな・・・


● 聲の形

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これは原作の漫画が好きすぎて、映画は「?」なところが多々あるのですが、その「?」の大半は、そもそも山田尚子に監督をさせたことに起因するのだと思っています。

山田尚子と言えば「けいおん!」ではないですか。「けいおん!」のように女の子が集まってワイワイやっているのを、限りないリアリティとほんの少し、スパイスのように入っている「萌え」で、ただの日常をとてつもなく素敵な空間にしてしまうのが真骨頂だと思うのです。

ただその山田尚子らしさは、今回の作品ではうまく働いていないな〜と。テーマの重苦しい感じを、場違いな可愛らしさが打ち消すような感じになっていて、どこかチグハグだったのが残念です。

実際、私のフィルターが入っているかもしれませんが、この映画はいかにも山田尚子監督らしく、聴覚障害があっても、やっぱり女の子は可愛くあるべき!と言う監督の信念を感じるところで山田尚子らしいのですが、「聲の形」と言う原作のテーマとはやっぱり違っていたな、と思ってしまいます。

山田尚子監督作品としては正しいと思いますけどね。
でも、この作品の監督に山田尚子を起用すべきではなかったとも思います。


● リトル・ボーイ 小さなボクと戦争

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意外と事前の評価が低くて、ちょっと二の足踏んでしまったのですが、タイミング的にちょうど良かったので最初に観たいと思った気持を優先して観に行きました。

そしたら、私はこの作品かなり好きでしたね!たいした映画ではないとも言えますが、最愛の父親を戦争に奪われた失意の少年と、孤独な日系人の友情と言うテーマは個人的に好みそのものです。

「リトル・ボーイ」と言う主人公の少年のあだ名が、そのままあの「リトル・ボーイ」とオーバーラップしているのはどうかとも思ったのですが・・・と言うか、原爆投下を正義かのように街の人々が讃え、それが自分の勝利のように感じる少年のシーンには「??????」となったのですが、それがそのまま結末にならなかったところは個人的にはその他のご都合主義を打ち消すほどの監督の心情を見た思いでした。そこは、別の意味で物凄く評価しています!

● コロニア

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南米チリを舞台にした映画だからでしょうか?公開初日に観に行ったらチリワインを一本くれました。ハーフボトルですが、本物のチリワインですよ!大盤振る舞いで驚かされました!!

ピノチェト政権の極秘の拷問施設に恋人を収監されてしまった主人公が、自ら囚人としてその施設に潜入し、救出を試みるフィクションにしか思えないようなノンフィクションを題材にした映画です。だいたい、こういう実話系は好きで観てしまいます。

テーマに興味があって観た本作ですが、予想外の収穫だったのは、いつの間にか美しく成長したエマ・ワトソンです。ハリポタの時のエマ・ワトソンは、確かに愛らしかったのですが、そもそも作品に興味が持てないことと、どれだけの美少女でもある程度歳を取ると・・・なことが分かっているのでそれ以上の興味は持てなかったのですが、ここで再会したエマ・ワトソンの美しさには目を見張りました。

あ、ワイン、美味しかったです(^^)


● ストリート・オーケストラ

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予告を観た瞬間に、この作品は観るしか無い!!と思った作品です。

テーマ的に私の好みどストライクではありましたが、これは実話ベースだからなのか監督の嗜好なのか、もっとお涙頂戴でいいところとか、爽快感が欲しいところでも、終始抑えた演出で、淡々と事実だけを積み上げていく演出がちょっと私の個人的なテンションとの落差で乗り切れなかった感じがありました。

もちろん、事実がすでに感動的なので、映画的な装飾は必要ないのかとも思いましたけどね。
でも、観ておいて良かった。良い作品ですよ。


● ゼーガペインADP

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地上波放送から10周年にしての劇場版でした。
地上波放送時に見ていて、なかなか面白かったし、当時としては新機軸なアイデアも色々盛り込まれていて、記憶に残る作品になっていました。

とは言うものの、この10年間見返したことがあったわけでもなく、ちょっと心配しながら観に行ったのですが・・・やっぱり心配通り、細かい設定とか覚えてなくてあまり楽しめなかったかも。

記憶に残っているストーリーとの差異は、ストーリーそのものも編集されて、ニュアンスを変えてきたところもあったようで・・・でも、それを楽しめる程の知識もなくて、そこすらも楽しめなかったです。

いずれにせよ、昔放送していた時にもっともこの作品で感じていたのは、データとして保存されているだけの人間と、目覚めてしまっただけにそれらの人々と断絶してしまった人間の悲哀だったと思うので、その部分があまり感じられなかった劇場版はあまり来なかったかもしれません。

ま、いろいろと私の記憶違いや、時間を越えて思い入れが作品を変質させていることもあるので、機会があれば旧作と見比べてみたいです。


● スーサイドスクワッド

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この映画を観に行った理由の九割九分までが「QUEEN」ですwww

なにしろ予告を随分前から流していて、劇場に行く度に「ボヘミアン・ラプソディ」を触りだけ聞かされるので、もうそれがストレスで・・・どうせ聞くならちゃんと最後まで聞きたい!!

で、そのストレスを解消するために観に行ったようなものです。
映画は、面白いアクション映画でした。それ以上でもそれ以下でもないかな?
でも、またDCコミック映画がやれば観に行きますけどね(^_^;)


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さて、この二ヶ月に観た映画はこんなところです。
しかし、また新たに始まった作品でも観たいものがてんこ盛りで困ってしまいます。

とりあえず「奇跡がくれた数式」「我らが背きし者」「スター・トレック BEYOND」「ジェーン」「湯をわかす程の熱い愛」は観たい。あと、間に合えば「ザ・ビートルズ〜EIGHT DAYS A WEEK」と「永い言い訳」は観ておきたいですね。

そして、何より、今日、ようやくseason6の最終話を見終えたばかりの「ウォーキング・デッド」のseason7の配信も始まりますし。

てか、コレを書いている間にHuluでseason7の第一話のリアルタイム配信が終わっていてショックです。ま、見逃し配信で見ますけどね。
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