毎年、美術の秋恒例、美術ＴＯＰ画像、第２弾。
今回は、�眦臾扈熟困痢慄�月』。
私には珍しく、人物画ではなく、風景を選んでみました。月の絵って、風景に入れて良いんだろうか？でも、静物ではないし、やはり風景よな。
秋・・・秋と言えば月見・・という単純発想で、この絵にしました。
�眦臾扈熟此Ｉ垰弋弔焚莢箸任垢茲諭�スーパーリアルなのでしょうが、何かリアル過ぎて、いっそ幻想的に見えてしまう、野十郎の絵たち。そうなんですよ。絵って不思議でね、リアルに描けば描くほど、妙に幻想的に見える瞬間があるのです。速水御舟なども、そうだと思うんだケド。
日記を遡ると感想が出てきますが、今年、念願の野十郎の作品展に行けました。以前、吉祥寺でやった時は見逃したからね。
スーパーリアルのからすうりや、葡萄。林檎。灰皿の紫煙立ち上る煙草・・・。でも、何処かやはり幻想的。絵描きは孤高でないといけないと思い込み過ぎたのか、家族がいるのに、「天涯孤独」って言ってみたり、その割に、実家（お金持ち）から援助してもらってたり、画壇とは一切関係を断っていたり。
もう、興味はつきません。「変わり者」の一言で片づけるのも、ちょっと嫌だし。
ある種、「信念強すぎ」の人なのかも知れない。野十郎と仏教との強い繋がりも面白かったな。だからなのか・・・。絶筆は、睡蓮の絵だった。
「�眦臾扈熟困覆鵑匿傭里蕕覆い茵廚箸い�人でも、『蝋燭』の絵を見せると、おそらく「あぁ〜」ってなると思うんだ。野十郎の代表作ですからね。何枚も、何枚も描き続けた蝋燭の絵。因みに、この蝋燭の絵は、売り物ではなく、近しい人達にあげていたんだそうな。
この蝋燭の絵は、野十郎の自画像なんじゃないか？という説があり、それが一般的解釈なのだけど、私はどうも、コレがしっくりこなくてね。だって、自画像を人にあげまくるようなナルシストに見えないんだもん、野十郎さん。
前述の野十郎展では、蝋燭の絵ばかり集めた蝋燭部屋が作られていました。入ったら、何か神聖な気持ちになってね。神秘的なような、神聖なような・・・。で、私はふっと思ったのです。「これって、仏様なんじゃないかな？」と。野十郎は、蝋燭＝仏様と思って描いていたんじゃないかなぁ？
まぁ、これは私の見解だが、別に、絵なんぞ、好きに解釈して、好きに観れば良いんだい！
なので、私の中では、蝋燭＝仏様
この蝋燭の絵。キラキラ光る謎の物体が絵具に仕込まれていたり（しかも、全部ではない）、興味がつきない絵ではあります。
満月。月の絵も沢山ありました。作品展の最後の部屋は、ほぼ月部屋だったもん。その何枚もある月の絵のうちの１枚が、今回の絵。
濃い緑色の闇に、冴え冴えと照る白い月。美しいケド、写実なのだろうけど、やはりどこか幻想的です。
秋は月の季節。野十郎の描いたような満月を見るコトが、果たして出来ますでしょうか？
画像。折角なので、蝋燭の絵も載せておく。
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