春日大社の森のなかの薬師丸さんのコンサートは夏の終わりを感じすがすがしかった

週末は奈良に。
京都で近鉄電車に乗り換えて日帰りで行ってきました。

関西は京阪神は結構入っているのだが、
実は奈良への来訪は小学校以来。
いろいろ行ってみたいところはあるものの日帰りなのでちょっとだけ東大寺へ。
そのまえに腹ごしらえということでマイミクさんに教わった釜飯屋、志津香で松茸釜飯をあてに昼B
お焦げもふくめてさっぱりしたお味にとっても満足。


行くにあたり前もって読んでおいたのが手塚治虫の「火の鳥鳳凰編」とみうらじゅん、いとうせいこうの「見仏記」というとても偏った知識で臨んだ。
（ちなみに興福寺は改装していた模様）

当日はかなりの暑い日差しできつく、参道の茶店で大仏サイダーなるものを飲んでみたが、柚子ハチミツ味ということで鬼のように甘かった。
先日の厳島神社同様に野生の鹿がごろごろおり、食べ物を持っているとすぐさま寄ってくる。
やはりこの鹿は落語の「鹿政談」のように殺してしまうとお白州に行くことになるのでしょうかねぇ。
　

まずは南大門の仁王様。運慶快慶の作とのことだが、これは迫力たっぷりでした。
正直なところじつは大仏よりもこっちのほうが造形としては興味深かった。
で、大仏殿をまわって、さて正倉院に・・・と思ったら日曜は公開していないんですな。
結構イケズな宮内庁ですな。
（というかお役所体質）
ちなみに大仏殿のなかで合格祈願などの絵馬の数々のなかしっかりムカ絵馬見つけました。
なんか体質がみうらじゅん化してきている。












日が暮れ始めたところで、春日大社のほうに移動。
前日まで雨のためややぬかるみがちながら、木々に囲まれた野外の会場にはすがすがしさを感じます。

世界遺産劇場
春日大社 第六十次式年造替奉祝
薬師丸ひろ子コンサート ＠ 春日大社 飛火野 特設舞台

今回初めて知ったことに世界遺産劇場と称して日本各地の世界遺産でコンサートやら歌舞伎やらやっていたんですな。
今年は春日大社に野外ステージをしつらえてMisia、さだまさし、薬師丸ひろ子と毎週コンサートやっていたようです。
薬師丸さんは昨年のコンサートは行かれなかったので一昨年のビルボードライヴ以来。
夏の終わりの野外のなかでアクースティックバンドと９人の弦楽による薬師丸さんはその透明感でやや硬質な声もあいまって格別なステージでした。

肩を出した紫のドレスで登場した薬師丸さん、中島みゆきの「時代」で始まりしみじみさせますわ。
主にやはり彼女のヒット曲はほとんど網羅したセットリストであり、そこには中島みゆき、竹内まりや、来生たかお、大瀧詠一、ユーミンなどなどと錚々たるメンツの曲ながらもやはり彼女の色をどの曲にも感じ素晴らしかった。
以前にも思ったのだが、このひとや斉藤由貴や宮本信子のコンサートは普通の歌手（松田聖子など）とは違いどこか歌手というものを演じている・・・という印象が残る。
そのため普通のライヴとはどこか違うひとつの作品にも感じる。

11月に映画音楽のテーマ曲をカヴァーしたアルバムを出す予定だそうでそこからも「ティファニーで朝食を」の「ムーンリヴァー」など披露されたが、変わったところでは彼女の映画デビュー作である「野性の証明」の主題歌「戦士の休息」なども採り上げていたがオリジナルが男声（町田義人）であるのでちょっと変わった感もある。
もっとも意外だったのは、彼女は角川映画でデビューしたのだがその角川映画の第一弾である「犬神家の一族」のテーマ曲にオリジナルの歌詞をつけて歌ったこと。
その歌詞がなんかやわらかい感じの歌詞で、あの陰惨な映画となんかちがうぞ・・・とも思えましたわ。

MCで印象的だったのは、デビュー作で共演した高倉健さんとのエピソードでその後もいろいろかわいがってもらったそうですが、結婚の報告をしたら「そうか・・・」とちょっと残念がったそうです。





1. 時代
2. セーラー服と機関銃
3. メイン・テーマ
4. 元気を出して
5. あなたを・もっと・知りたくて
6. 探偵物語
7. 語りつぐ愛に
8. 戦士の休息
9. 犬神家の一族　愛のバラード
10. かぐやの里
11. 故郷
12. 黄昏のビギン
13, ステキな恋の忘れ方
14. すこしだけ やさしく
15. 夢で逢えたら
16. 風に乗って
17. Woman "Wの悲劇"より

---Encore---
18. 僕の宝物
19. ムーン・リバー



秋にまたビルボードで薬師丸さん演るみたいだけど、残念ながら旅に出ていて観に行けない