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2016年09月13日18:41

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残念なお知らせ


 おめでたいはずの、 祝 100 歳

 「純銀製の銀杯」、が贈られてきたことは、この記事で知ったのだが、
 今年から、銀メッキになるとか。


 どっちでも、使用感はそんなに変わらないはずだが、
 銀が特別高価な金属というならともかく、
 現状は、1グラムあたりにして、大体70円ぐらい。
 金やプラチナのような価格帯ではない。

 おめでたいのだから、純銀製、にすればよいのに、、、、、


 銀、の金属としての使い道は、「写真フィルム」 がほとんど生産されなくなって激減した。
 とはいえ、電気の良導体としての使い道があって、近年使用量は増加傾向。

 日本では江戸時代までは銀山の開発も多く、
 通貨としての流通があったが、
 明治以降、鉱山の国内開発は下火になっていき、
 現在では、金鉱山での副産物としての生産が続いている。


 希少資源は、あまりジャンジャン生産すると値崩れしてしまうので、値崩れしない程度にじっくり掘り進める、というのも開発のポイントだから、今後も大きく価格変動はしないだろうと思う。
 金と並んで、銀もリサイクルしやすい、という特徴があるので、人類が持っている総量は徐々に増加している。

 しかし、メッキ、と言われると、なんだか落胆的なイメージ。
 実際には、50マイクロメートル、ぐらいの銀の層があって、極端な変な使い方をしなければ、それでも一生ものだろうが、変に傷をつけたりすると合金層が見えてしまう可能性もある。

 これ、いくら節約できるか?
 は、簡単に計算できるのでやってみると


   31747人 × ( 7600円 - 3800円 ) = 1億 2063 万 8600円

 これが節約できる金額。

 1億円も節約できる。 と考えるのか、1億円しか節約できない、と考えるのか? は微妙だが、去年までは純銀製だったことを考えれば、やはり残念感は否めない。


 医療の進歩で今後も増える。

 と、書かれているが、そうだろうか?

 100歳を迎える人が、すべて元気で活動的な日常を送っているのならともかく、そうではないひともいるのは事実。

 健康的に暮らしているのならともかく、年々老いが見え、それなりに苦労している身内を見ていれば、長生きばかりが良い、というものでもないと感じる。
 ほどほどのところで大往生、となればよいが、へたに医療がかかわると、微妙な感じで命が伸びてしまい、痛々しくも感じる。

 大事なのは健康的に長生きする、という点だろう。
 現状の日本社会での大きな問題点は、65歳近辺の年齢の人たち。
 彼らが、今後社会から遠ざかると、急激に労働人口が減少する。
 社会全体の生産性が低下するわけだから、税収も落ち込み、記念の銀杯すらメッキになる、という因果関係。

 と言っても、65歳まで働いてきて、そこから先も 「働け」 と言うのも忍びない。
 微妙な感じはする。

 元気で、積極的に社会と関わり、生産性に寄与する仕事ができて、人生も充実する、というのは理想だが、その65歳近辺に至らずに、もう青息吐息の人がかなりいるのも実情。

 医療というより、保健分野なのだろうが、健康的に働ける社会、があってこそだろう。
 労働環境をもっと整備する必要はあるが、
 その点に関しては、もう若者でさえ 「絶望的」 な未来しか見えない者も多い。



 明治37年生まれで、激動の大正時代を過ごし、さらに戦争の昭和初期を生き延びて、戦後のつらい社会にも立ち向かい、高度経済成長でまた様々なものを失ってきた、そんな中でも素晴らし長寿を実現した3万1747人の100歳の方々に、一個の純銀の器が、メッキになるというのはいかにも残念でならない。


 本人に聞けば、 おそらく、 「どっちでも同じ」 と言うだろうが、
 送る側の気持ちなら、メッキではなく本物にしてあげたかった、という想いの方が強かろう。
 ここで、税金を節約しなければならない状況こそを打破していかなければならない。

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100歳以上の高齢者 46年連続増
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4190964

 厚生労働省は13日、全国の100歳以上の高齢者が昨年より4124人増えて、過去最多の6万5692人になったと発表した。女性が87.6%(5万7525人)を占めた。46年連続の増加となる。医療の進歩などが要因で、今後も増加が続くとみられる。

 敬老の日を前に、15日時点で100歳以上となる人数を、都道府県などを通じて1日現在で集計した。最高齢は男性が東京都大田区の吉田正光さんで、1904(明治37)年5月生まれの112歳。女性は鹿児島県喜界町の田島ナビさんで、1900(明治33)年8月生まれの116歳。

 人口10万人当たりの100歳以上の人数は全国で51.68人。都道府県別では島根が96.25人で4年連続最多。高知(87.93人)、鳥取(84.84人)と続いた。少なかったのは▽埼玉30.97人▽愛知35.05人▽千葉38.27人−−の順。2015年の日本人の平均寿命は女性87.05歳、男性80.79歳だった。

 今年度100歳を迎える人は3万1747人。厚労省は100歳の記念に、純銀製の銀杯(約7600円)を贈ってきたが、経費節減で、今年度から合金に銀メッキを施したもの(約3800円)に変える。対象者が増え続けているため、税金の使い方をチェックする政府の行政事業レビューで昨年、抜本的改善を求められていた。

 贈呈を始めた1963年度は100歳以上の人をすべて合計しても153人だった。【野田武】
毎日新聞
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