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2016年09月08日23:55

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「リリーのすべて」

世界で初めて性適合手術を受けて女性になり、
2度目の手術で亡くなったリリー・エルベと、その妻がモデル。

見逃したので、ギンレイにかかったら見に行く予定にしていた。
「キャロル」と2本立て、今週の9日(金)まで。

「リリーのすべて」
http://mixi.jp/view_item.pl?reviewer_id=10258677&id=3883016
http://lili-movie.jp/

デンマークの風景画家アイナー・ヴェイナー(エディ・レッドメイン)は、
人物画家の妻ゲルダ(アリシア・ヴィキャンデル)に、モデルの代役をと、
女性の靴とストッキングを身に着けてから、自分の中の女性に目覚めていく。

アイナーを愛するゲルダだが、彼が女性のリリーとなることに、
複雑ながら、彼の望むこととして受け入れていく。

リリーを意識して、女性らしく振る舞うレッドメインの表情と仕草。
もともと中性的なアイナーだが、どんどん女性らしくなる。見事な演技!

そのリリーの姿を描いて評価されていくゲルダ。彼女の展覧会を機会に
夫妻でパリに出向き、そこでいろいろな医療情報も手に入れる。

画家夫妻という自由業であったことも、この時代に理解されるのは
困難だったろう性転換や、その後の関係を成り立たせ易かったのか。

夫アイナーの立場から解放され、自分の思うままに生きようとする
リリーと、「夫」を失いながら、リリーを支え続けるゲルダ。
夫婦愛の物語とは単純には言えない。受け入れるゲルダの人間性か。

リリー・エルベで画像検索すると、リリーと一緒に出てくる
ゲルダの画像に、ヴィキャンデルはそっくり。
可愛い顔ながら、剛毅ともいえるような自由闊達な女性だったのだろうか。
当時のアールデコ風の建築や衣装も楽しめた。


今でもトランスジェンダーなど、理解されにくい。私だってよく分からない。
ただ、本人が望むならそれでいい。他人のとやかく言うことではないだろう。
自分の権利・自由は、他人の権利・自由とぶつかるところまで。
何であれ他者を尊重しながら、自分の主張もしていくのが民主主義の基本。

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