mixiユーザー(id:18013379)

2016年09月02日09:02

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もったいないな


 現時点においては廃止もやむを得ないとは思う。
 しかし、せっかく作ったインフラを活用できないまま捨てるようにしてしまうのはいかにももったいない。

 先見性もなく鉄路をひいてしまったのだろうが、
 日本の行政は、ほぼいつも東京を向いている。

 地域が簡単には活性化されない。
 産業がない、
 そんな問題を、多くの企業が工場の地域移転、という方法で、
 一見何もないような山間部でも、大きな工場があって、何百人も働いていたりすることは多々ある。

 小さな製品で、輸送に難がなければ、消費地域で作らなくても採算は取れるのだが、
 そうした地方への工場進出も、地域の活性化にまでは簡単に及ばない。

 なぜか?

 は、そこで働く人が、基本的に地元採用、にはならないからだろう。

 人の流れ的にはこうなる。

 地元の高校 → 東京の大学 → 就職 → 地方勤務

 となるから、一度東京を経由してしまう。

 地元の高校 → 地元の企業

 となればよいのだが、ならないね。
 活性化しない。


 日本では大学のレベルは総じて低いのだが、
 だからと言って、高卒採用でやりだすと、さらに低レベルになるのは明らか。
 まあ、どんなにレベルが低かろうが、大学でていてくれ、みたいな感じだろうか?


 そんな社会構造が、せっかく作った鉄道路線を廃線に追い込んでしまう。
 この論理はそれほど無理筋でもない。
 企業は人材育成には消極的だし、人材はそこそこ出来上がっている人を集める方が手っ取り早い。高校卒業者を集めて、一生懸命やらせてみる、という努力をこの国でやってみようとは、賢い経営者なら考えないだろう。


 曲がりにも、三次市、は交通の接点だし
 江津市も日本海に面しているのである。
 どちらもやりようによっては産業を発達させる条件はあるのだが、
 どちらにも土木・建築関係の企業以外にはそれほど目立った産業はない。

 鉄道開通と同時に、様々な企業の誘致や沿線の土地開発、をやっていればもっと違った展開もあったろう。

 自動車ならどこでも行ける。 と思ってしまうからもうダメ。

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■JR西、三江線廃止を表明=沿線6市町に―広島・島根
(時事通信社 - 09月01日 12:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4171361

 広島県三次市と島根県江津市を結ぶJR三江線(108.1キロ)について、JR西日本は1日、9月末までに全線廃止を国土交通省に届け出ると表明した。沿線6市町でつくる「三江線改良利用促進期成同盟会」の会議に、松岡俊宏米子支社長が出席し、伝えた。

 会議終了後、松岡支社長は記者団に「地域のニーズに合致しておらず、利用者の減少に歯止めがかかっていない」などと説明し、代替の交通手段が確保され次第廃止する意向を示した。代替交通にはバスを想定し、JR西として初期投資の全額と一定期間の運営費を負担する考えだ。

 これに対し、同盟会の景山良材会長(島根県美郷町長)は「残念だが、受け止めざるを得ない」と述べた。第三セクター方式などによる鉄路存続は自治体の財政的負担が重く、バスへの移行が現実的だとした。

 三江線は1975年に全線開通。国交省によると、JR発足後、100キロを超える鉄道の全線廃止は本州で初めて。 
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