先日、ある方と、短時間ですが「永井豪の女性観って、面白いよね」という話をする機会がありまして。
永井豪って、「ハレンチ学園」や「キューティーハニー」で、「エッチ漫画の元祖」みたいな印象がありますが。
あの人は、女性を見下してなく、絶対、下から見上げてたよね。
気の強いヒロイン大好きだもんね。
アマゾネス願望というか、「強い女性に、尻に敷かれたい」という気持ちが、漫画から溢れてる。
でも、その反面、凄いサディスティックな欲望も、漫画から滲み出てる。
気が強いオテンバ娘を、徹底的に追い込みたい!みたいな。
ナイーブで繊細で、読者の母性本能を掻き立てる、石ノ森章太郎の作風とは、真逆だよね。
俺、何気に豪ちゃん先生の漫画では、「凄ノ王」が一番好きなんだけど。
同じ超能力漫画でも、石ノ森先生と真逆だよね。
目の前で彼女がレイブされて超能力に覚醒!
勢い余って、超能力で、関係ないヤクザの事務所を壊滅させる!(しかも二つ)
超能力で、街の悪を殲滅!
石ノ森先生の超能力漫画には、ミュータントは出てきても、ヤクザは出てこないよなあ。
ここまで話したら、話してた方が「永井豪先生って、愛した人に裏切られるパターン、大好きですよね」と。
確かに。
「凄ノ王」もそうだが、永井豪ヒーローは、その誕生そのものが、仕組まれた陰謀である事が多いのだ。
そこで、「永井豪ばなし」は終わってしまったのだが。
全盛期の、永井豪の作品の中にある女性観って、基本的に「女性不信」だよね。
強気な、かまってくれる女の子にチョッカイ出したいんだけど、かなう自信はなくて、サディスティックな妄想を膨らまし、更に、いつか自分を裏切るんじゃないかと信用しない。
凄いレベルの高い童貞力だ!
豪ちゃん先生の童貞力については、もう少し研究したい所存です。
しかし映像化されないかな「凄ノ王」
豪ちゃん先生の代表作で、これだけ映像化されてないよね。
「凄ノ王」の上手い所はさ。
彼女がレイブされちゃって、超能力に目覚めた後。
記憶が改竄されちゃって、彼女の事をすっかり忘れて、そのまま学園格闘トーナメントに突入する所だよね。
デビルマンの不動明みたいに、超人化したら性格が変わる例はあるけど、記憶が改竄されるって凄いよね。
あれ、「手天童子」で、いきなり未来にタイムスリップして、宇宙SFになるくらい凄い(笑)
学園を支配する超能力者集団・不死団(ノスフェラトゥ)を倒せ!って、何の話しだよコレ(笑)みたいな。
だが、この超能力バトルが面白すぎて悶絶する。ボクシングや剣道に、うまく超能力を絡めるんだよね。
出来れば特撮をガンガン使い、実写化してくれないかなあ。完結してないから無理か。
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