“アンブッシュ！”任務8:『ザンブル川への突進』

　というわけで、いよいよ “アンブッシュ！”も最後の任務、『ザンブル川への突進』に挑戦です。

　中央を川が縦断しているマップを左端（西）から右端（東）へと抜ければいいのですが、当然ながら中央の橋を渡ろうとした日には待ち伏せをくらうに決まっていますから、この手のゲームのセオリーであるところの、マップの上端ぎりぎりを抜き足差し足でまわりこもうとします。
　今になって思うのは、最後のシナリオならその裏をかかれて端で待ち伏せされることも大いにありえそうなのですけど、この時は割となめてかかってましたかねえ。

　でも、なかなか警戒が厳しくて1ヘクス進むごとにチェックされてしまうので、本当は縦隊で進むべきなのに、全員が同一ヘクスにかたまって移動するようになってしまいました。たしかに発見される確率は低下しますが、こんなところを見つかってサブマシンガンや機関銃、手榴弾で攻撃されたら大惨事です。それを見つかりにくさより、面倒くさいからさせてしまっているのは、まあ、いかんですわねえ。



　そんな面倒くさがりの連合軍に心強い味方が登場します。シャーマン戦車!　こりゃ、もう無敵ですがな。さすがに最後のシナリオ、いろいろ豪華です。もっとも、シナリオの特別ルールとして対車両の障害物の項目があるので、このまま進めることはさせず、しばらく待機せます。

　さて、いざ川辺に到着して渡ってみようとすると、渡河不能でした。そういえば、シナリオの概略説明にこのシナリオではマップの川を大河川として扱うという項目がありました。ちゃんと読んで理解しておかないと駄目じゃん。危険を冒して無駄足っすか、とほほ。



　意気消沈して戻りかけたところで、橋の対岸のたもとに中機関銃のグループが出現。こちらが先に発見して優勢を得たからよかったものの、そうでなければひどいことになっていたところです。
　さらにこの敵兵登場で状況が進展し、さらにヘクスごとのチェックの結果、別の敵兵も出現。分隊員たちは大急ぎで後ろの木立の陰に隠れます。



　なんせ中機関銃といえども、戦車の正面装甲は弾き返しますから、分隊のメンバーたちは木陰に隠れたまま、戦車がひたすら主砲の同軸機銃と車体機銃で敵に対応します。ずるいっちゃあずるいかもしれませんが、こちらも背に腹は代えられません。
　しかし、そんなことをしているうちに敵の迫撃砲の砲弾が橋の手前に着弾して弾着ヘクスができてしまい、車両はここに進入できないので、以後、マップの東半分は分隊で掃討しないといけないことが確定してしまいました。
　うーん、ここは危険を覚悟で戦車に橋を渡らせるべきだったか？



　しかし、そんなことがありつつも、「薙ぎ払えっ！」って感じでドイツ兵を潰滅させた巨神兵ことシャーマン戦車くんでした。てかまあ、ふつうは逃げますよね、手元に対戦車兵器がないのに、敵の戦車が出てきたら。

　そして、あらためて橋を渡ろうとしたところ、さっき引き返した川の近くに浅瀬が見つかります。どっちにしろ車両は渡れませんが、分隊をここからマップの東へ入れて敵情を探らせることにします。



　と、ここでまた油断してかたまったまま進もうとすると、別の敵が登場します。しかも、こいつはサブマシンガンを手にしていて、先手をとられてしまいました。完全にあかんやんな状況なのですが、この敵の最初の射撃はこちらのDonaldをパニックに陥らせたのみ、それに続くアクションは森の向こうへ逃げて姿をくらましてしまうことでした。
　いちおう、肩書はNCOになっていたので、なにかのチーフオフィサー（士官）で捕虜にすれば追加のポイントが獲得できたのですが、それどころじゃなかったっす。



　そんなこともあって、ようやく慎重になって河を渡り、手間もいとわず縦隊でまわりこんだのですが、今度は本当に敵がいません。ぐるりと進んで反対側の突破ヘクスまで進むまで、猫の子一匹姿を現しませんでした。
　そして、このヘクスから突破することでポイントを獲得し、所定のポイントを上回ると任務が達成になるのですが、ここまでのポイントでは突破してもそこに届きません。
　「もうええやん、みんな無事がなによりや、さっさと終わらせよ」とまたもや物ぐさ精神が頭をもたげてきますが（すでに5時間近くプレイしています）、とはいっても、逆に損害を受けてもないのに前方へとはいえ、下がってしまうと政治局員（アメリカ軍にはいませんが）の心証を害しかねないので、南方も見てみることにしました。



　すると、やはり、敵兵が一人、繁みに隠れていました。これはもう8:1という数の差、火力の違いで圧倒して倒します。



　それでもまだポイントが足りないなあと歩きかけたところ、なんと、路傍の木造の建物から橋へと伸びる配線を発見。なんと、あの橋には爆薬がしかけられていたのでした。この橋を一休さんみたく、「端がだめなら真ん中を通ればいいのですよ」と押し渡ろうものなら、どっちにしろ粉微塵にされるところだったのでした。危ないなー。
　これで追加５ポイントを獲得して、見事にミッション・コンプリート。死者・負傷者も0。最後の最後でまさにパーフェクトゲームを達成することができました。もっぱらシャーマン戦車のおかげですけど。
　浅瀬を発見できて本当に幸運でした。というか、見つからずに橋を渡って吹き飛ばされたら、クソゲー認定するところでした。やばかったです。

　というわけで、“アンブッシュ！”は終了しましたが、拡張モジュール“ムーヴ・アウト！”もあるし、太平洋戦線版“バトル・ヒム”もあります。さらにいえば、あまりにあまりだったシナリオもありましたから、別の分隊でやり直すとなると、まだまだ存分にこのゲームを遊び倒す余地はありそうです。