週の後半にまた旅に出るのだが、
毎度のごとくな〜んにも準備はしていない。
そしてな〜んかやる気がおきないのだが、
そういうわけにもいかないので週明けにはもろもろの準備や
情報収集をせにゃならんのだろうが、でもやる気がおきない。
夏バテかな？
土曜は仕事がハネると木挽町へ。
ひさびさに辨松の弁当でも買おうかな・・・と思うも
あそこ５時に閉まっちゃうのね。
結局歌舞伎座の地下の弁当屋で買ったけど、
そろそろ歌舞伎座の食事もなんか通り一遍で飽きてきたなぁ・・・
むかしの３階にあったカレースタンドとか復活させないのかな？
八月納涼歌舞伎第3部 ＠ 歌舞伎座
今年の納涼歌舞伎は猿之助と染の弥次喜多宙乗りのある第２部も良さげだけど、総合的にはなんとなく第３部のほうがいいかなと思える芝居でした。
初っ端は橋之助による黙阿弥の松羽目物「土蜘」
とにかく橋之助名義では最後の舞台だったので興味津々でした。
脇は猿之助、獅童、勘九郎、七之助、児太郎、巳之助など若手で固めているものの
誰もが実のある芝居で橋之助最後の舞台に応えていましたな。
序盤にセブンは源頼光役ででていましたが、トム・クルーズの「ラスト・サムライ」での明治天皇役を彷彿させる凛々しさを出していたし、
獅童ちゃんもいつもの小悪党のような小粒感じゃなく堂々としたものがありました。
（10月の八千代座での「勧進帳」の富樫役楽しみになってきました）
ここで見逃せなかったのは、頼光の太刀持ち役で出ていた香川くんの息子團子、襲名から4,5年くらいしか経ってないけどすっごく上手くなっている。猿之助襲名候補としてもいいんじゃないのかな。
場が変わって番卒、巫女とのつなぎの一芝居を勘九郎、猿之助、巳之助、児太郎がいい芝居、舞を披露していましたが、ここはほとんど勘九郎の次男、哲之くんの初舞台に持ってかれちゃいましたな。足をバタバタさせてセリフもしっかり出せていましたな。
（前田愛にそっくりだった）
（来年２月の歌舞伎座での七緒八くんとの二人桃太郎が楽しみですな）
ちなみに巳之助と児太郎は上達していますな。
両方とも父親に不幸があってから肚くくったんでしょうかな。
さて脇もすごいけどやはり主役である土蜘の精である橋之助、十分気を吐いていましたな。
橋之助最後とだけに思いの丈をぶつけてる気迫が所作の一つ一つに伝わってきました。
筋書きによると武張った感じは２代目松緑さんが演った型を父、芝翫さんから習ったそうな。
成駒屋さんといえば、大叔父である6代目歌右衛門も父芝翫も兄福助もみな女形なので女形の家系というのが強くイメージされていたけど、実はさかのぼるとむかしは立役が中心だったようで、10月の芝翫襲名興行のなかにある「熊谷陣屋」にはよくやられる團十郎型のほかに芝翫型というものがあるそうで、この辺から立役としての成駒屋の再興もあるのでは・・・とちょっと期待する。
もっとも今回の芝居、終盤で橋之助の息子たちが出ていたけど、彼らだけが口跡などちょっと鈍くさかった。
二演目目は笑福亭鶴瓶の新作落語を舞台化したもの
昨年勘九郎が高座を観に行き是非に・・・と実現したもの。
とにかくこれはセブンの花魁がすごくいい。とにかく絵になる。
終盤に田舎言葉にころっと変わるがその切り替えもあざやかですごく面白いが、
やはり〆の花道での花魁道中の姿が素晴らしい。
むかしのセブンの花魁って足取りがなっていなかったけど、いまや向かうところ敵なしの女形になってきましたな。
逆にこの芝居を企画したお兄ちゃんの主役は、もともと謹厳実直な江戸留守居役というだけになんか真面目すぎて感情移入はできない。
もっと芝居らしくデフォルメしたものでも良かったんじゃないかなぁ？
ゲストに鶴瓶の息子さんが出ていて、以前に伊東四朗の芝居で観たことあるけど間の取り方がなかなかです。
上方から流れてきた江戸吉原のお茶屋の若い衆という設定だったが、やはり上方から流れてきたという設定のお茶屋の主人役の扇雀さんといい間合いでした。
一、新古演劇十種の内 土蜘
叡山の僧智籌実は土蜘の精 橋之助
平井左衛門尉保昌 獅童
源頼光 七之助
巫女榊 児太郎
渡辺源次綱 国生
坂田主馬之丞公時 宗生
碓井靭負之丞貞光 宜生
卜部勘解由季武 鶴松
太刀持音若 團子
石神実は小姓四郎吾 波野哲之
番卒藤内 巳之助
番卒次郎 勘九郎
番卒太郎 猿之助
侍女胡蝶 扇雀
二、廓噺山名屋浦里
酒井宗十郎 勘九郎
花魁浦里 七之助
牛太郎の友蔵 駿河太郎
留守居役田中 亀蔵
留守居役秋山 彌十郎
山名屋平兵衛 扇雀
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