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2016年08月14日21:43

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今日の『真田丸』

いよいよ関ヶ原に向けまっしぐら。

実は秀吉の死から関ヶ原まで、わずか2年なんですよね。
前に「功名が辻」では西田敏行さんが演じた家康は秀吉の死の報に上半身裸で、「やったー、ついにこの日が来た! この日を待っていた!」と狂喜乱舞して涙まで流したのですが、あれがいちばん大げさな家康だったと思います。
その西田さん、その25年前の「おんな太閤記」では秀吉でした。
2000年の「葵・徳川三代」では秀忠だったし、いろいろと忙しいですね(笑)

家康ほど、ドラマによって描かれ方が正反対にもなる人も珍しいと思います。
最高の「いい人」だったのはやはり、1983年の大河「徳川家康」でしょう。
今回の家康はかなり悪玉ですね。

これまでは石田三成の方が腹黒い人に描かれがちで、三成の地元滋賀県では盛んにイメージ回復運動をやっているようですが、このドラマではむしろ三成の方が被害者のような描かれ方です。
悪玉の家康に追い詰められて、「窮鼠、猫を噛む」で関ヶ原で立ち上がるというような感じです。

だいたい、アフリカの大自然の様子をルポしたドキュメンタリー番組で、カモシカの群れかなんかが主人公で、ある日突然その群れがライオンに襲われるシーンを生で撮影、必死で逃げ回るカモシカの映像に多くの視聴者は「逃げ切って!」と声援を送り、いざカモシカがライオンに捕まると目を覆い、かわいそうにと同情するでしょう。
しかし同じような内容の別の番組ではライオン一家が主人公で、来る日も来る日も狩りが成功せず、いつも手ぶらで帰ってくる親ライオンに子供はおなかをすかして待っているなんてところをルポしていたりすると、そのライオンがやっとカモシカを見つけて追うけれども蹴られて逃げられたりしたら「あとちょっとだったのに」とライオンのために悔しがり、やっとある日一頭のカモシカをいとめてそれを持ち帰り、子供たちが何日かぶりにやっと食事にありつけたというようなシーンでは「ほんとによかったね」とライオンにエールを送ったりしている視聴者です。
家康と三成もどっちに共感しながら見るかによって、人物評は正反対になると思います。

最近は城の、特に天守閣を写すシーンではオープンセットにCGで天守閣を再現するのが主流で、あまり今ある天守(模擬天守)はあまり使わなくなりました。
でも今日は伏見城として現代の桃山城が使われたのには驚きました。

と、いうことで、今日はこのへんで。

最後の「紀行」から、それに合わせてこのレビューで先週書いた伏見城のことを今日書けば「紀行」とピタッと重なったのになと思いました。
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