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2016年08月13日00:34

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ゴジラvsキングギドラ

【ゴジラvsキングギドラを語る】

俺が事ある毎に、「ゴジラvsビオランテ」を絶賛している事は、皆さんご存知だと思いますが。

もともと「vsビオランテ」は、ガラガラの蒲田東宝で、貸切に近い状態で見て。

あまりの面白さにビックリして、大学のオタク仲間に、「いや信じられないだろうけど、今度のゴジラ、すげぇ面白いから!」と、三、四人引き連れて行ったら。


「ホントだ〜」と、上映終了後、みんなで興奮して、話し合ったのを覚えております。


その「vsビオランテ」のスタッフがそのまま、翌年に「ゴジラvsキングギドラ」を作ると聞いたから、さあ大変。


ビオランテを見たメンバーで、今はなき浅草東宝の先行オールナイトに行くという、もう期待値マックスの状態だった訳ですよ。

「今回も、大森一樹が監督・脚本なんでしょ?じゃハズさないよね〜」


この時点では、「これから毎年、面白いゴジラが見られるかも!」と思ってたのです。


そして上映終了後。

オールナイトにも関わらず、最初の一回だけ見て、映画館を出た僕達がいました。


「これ、ホントにビオランテと同じ人が作ったの?」


ゴジラの抹殺と、それに代わる生物兵器キングギドラの創造を、タイムパラドックスで行うというストーリーは(パラドックスに矛盾だらけだが)、野心的だと思う。


キングギドラ→メカギドラへの形態チェンジや、「ギドラが善、ゴジラが悪」という、昭和との価値観の逆手も興味深いし。


なによりも、当時、出来たばかりの新宿の都庁を破壊するラストバトルは凄かった。


なら、我々は、何に失望したのか?


「vsキングギドラ」からは、「vsビオランテ」にあった、「平成ガメラっぽい要素」がゴソッと抜け落ちていたのである。
(もちろん平成ガメラより前の作品ですけどね)


「大人向きの和製特撮映画が見たい」→「セックスシーン入れりゃ大人向きって訳じゃないんだよ!」みたいな不満に長年、晒されてきた我々、日本の特撮マニアの。

「あのー、大人向きとまでは言いませんが、せめてスター・ウォーズとか、インディ・ジョーンズくらいの対象年齢の作品は無理ですかね。あっ、女優のヌードとかセックスシーンは、いりませんから」という要望に応えたのが、「vsビオランテ」だったのですよ。

「大森一樹、前のがマグレだったのか?」と思ったが。


なんと!「キングギドラ」は「ビオランテ」の1.5倍の観客動員数を記録した、大ヒットになったじゃ、あーりませんか(懐かしい)。

その後の、「vsモスラ」「vsメカゴジラ」の作風を見ても。

「あっ、これはもう、東宝が、確信犯的に、子供向けにしている」と。


そして、対象年齢が下がると同時に、どんどん上がって行く観客動員数。


この時期のゴジラは。

今で言う、ポケモン映画みたいになっていたのです。
(儲かるのも一緒)


まあ、あれだけ評価された平成ガメラも。

興収は、この時期のゴジラの半分以下ですからね


ダメか?

子供向けでないと、ダメなのか?


翌年の、「良いモスラ、悪いバトラ、普通のゴジラ」を揃えた「ゴジラvsモスラ」は、アクションのつるべ打ちで、まあ嫌いではないのですが。


その後は、「マニアックな怪獣が出て、有名な建造物を壊すぞ!」「また光線の撃ち合いかよ」「でも特撮セットはバカみたいに広いなあ。さすが東宝」みたいなのの、繰り返し。


合間に「ヤマトタケル」とか挟んで、まあヤマトタケラーの皆様には申し訳ありませんが、ゴジラと同じ様な出来だなあ、とか思ったら、翌年、平成ガメラが来ちゃって、「もうコレでいいじゃん!」と思ったのを覚えていますよ。



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