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2016年08月07日22:56

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今日の『真田丸』

始まる前にオリンピックの試合やってたから嫌な予感がしました。
と、いうのも、4年前の苦い思い出が脳裏によみがえったからです。
4年前のロンドンオリンピックの時、オリンピックの生中継で「平清盛」が待てど暮らせど始まらず、怒りまくっていたのを思い出したからです。
「試合が終わり次第放送します」というテロップではなく「平清盛の時間ですが、このままオリンピック放送を続けます」という、「平清盛なんかどうでもいい」というニュアンスのテロップに怒りまくってた。
しかも いつオリンピック中継が終わって「平清盛」が始まるか分からないので、見たくもないオリンピック中継を見ていないといけないという羽目に、さらに怒りまくっていたのを覚えています。

今回もそんな悪い予感がしたのですが、今日はピタッと8時に「真田丸」は始まりました。
今日のオリンピック放送は生中継ではなく、過去の試合のダイジェスト版だったんですね。
そうです。
考えてみれば、ロンドンオリンピックの時は日本時間夜8時はロンドンではちょうど正午ごろ。だから試合の生中継をしていたのですが、リオは朝の8時、試合なんかやっていない時間だから本当によかったです。

さて、いよいよ秀吉が死にました。
さんざんどう見ても80代にしか見えないような演出でいて、ナレーションだけは「享年62歳」と言ったから余計に演出とのギャップが見えてしまう。
62歳は数え年なので、満年齢だと61歳です。
小日向さんがすごく老け役を演じていたという感じなのですが、小日向さんの実年齢はちょうど秀吉が死んだのとほぼ同じ62歳。
だから、あんな老け役にしないで、小日向さんが地で演じれば、ちょうど死んだときの秀吉と同じなんですけどね。
ちなみに家康とは6歳しか違わない。
家康は56歳。こちらは自然にそれくらいに見えますね。
実際、演じている内野さんはまだ47歳ですけど。

このドラマではかつての「江〜姫たちの戦国〜」では主役だった江が全然出ないと思っていたら、今日やっと話題の中に名前だけが出ました。
そういえば前田利家も全然出ないけど、来週は五大老がそろうシーンがあるようなので、やっと出るのかな?

それにしても、秀吉のあの有名な遺言書、あんな形で無理やり書かされたという設定にしてしまうなんてすごい脚本。でも、ドラマとしてはおもしろいです。
現存する遺言書の原文は、以下の通りです。

 秀より事なりたち候やうに此かきつけのしゆとしてたのミ申し候
 なに事も此不かにはおもいのこす事なく候 かしく
 八月五日 秀吉
 いへやす ちくせん てるもと かけかつ 秀いえ 万いる
 返々秀より事 たのミ申し候五人の志ゆたのミ申し候 
 いさい五人物ニ申わたし候 なこりおしく候 以上

というものです。
そして、臨終の直前に秀吉が見たあの血みどろの少年は誰?
自分はてっきりあそこで信長が出てくるものだとばかり思っていました。

さて、最後の出浦による家康暗殺未遂のシーンも、おもしろい設定でした。
フィクションと分かっていても、十分に楽しめました。
実際、出浦はこんな時に死んではおらず、江戸開府から20年も後の1623年に78歳で死んでいます。
黒田官兵衛の息子の長政が死んだのもこの年です。

秀吉が「家康を殺せ」と、このドラマでは遺言していますが、家康ほどの男をなぜ信長は殺さなかったのでしょうか?
信長ほどの人なら、家康の危険度は見抜いていたはずです。
いや、実は信長も家康を殺そうとしていたという説もあり、それはとても自然なことだと思います。
その説によると、信長による家康暗殺を実行犯として命じられたのが明智光秀で、ところが光秀は事前にその計画を家康に話してしまい、逆に家康と共謀して信長を倒そうと決意いたというのがその説の筋書きです。

来週からは関ヶ原に向けて一直線でしょう。
いずれにせよ、やはり信長は家康をたおしておくべきでしたね。

ところで、ナレーションは秀吉の死を「一人の英雄の死」と言いましたし、「紀行」でも庶民に愛された秀吉みたいなことを言っていましたが、江戸時代はいわば徳川の時代、前政権である秀吉には冷淡でした。
秀吉が「猿」と呼ばれていたということを定着させたのも江戸時代だし、淀殿を「淀君」などと遊女を呼ぶ呼称で貶めたのも江戸時代です。
秀吉が「英雄」になった(祭りあげられた)のは明治から昭和初期にかけてです。
ほとんど荒れ果てていた豊国神社がきれいに整備されたのも明治になってからです。
一説によると、大陸を侵略する政策だった当時の日本は、その先駆者ともいえる秀吉を英雄にしたてて自らの大陸侵略を正当化しようとしたとか。
その名残で秀吉を英雄視する風潮が日本には今でもありますが、韓国では秀吉といえば極悪人、我われがヒトラーを見る目と同じような目で秀吉を見ているそうです。

ということで、今日はこれまで。
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