［趣味］アニマート

勝手に週刊連載TL「俺の本棚」第25回。
今回はこれ。
原作・高嶋哲夫、画・八坂考訓による「アニマート」。
ここ最近、関東で地震が多いのが気になったから久しぶりに読み直し。


20XX年、相模灘沖を震源とした海溝型地震が発生。
かつての関東大震災とほぼ同様の地震だが、今回は更なる災害の引き金として作用する。
地震によって、関東平野の地下に存在する「第4のプレート」(100キロ四方、暑さ25キロの岩盤)が崩壊し、関東平野が沈み込むというのだ。
地震発生の瞬間、たまたま一緒にいた冴えない男子高校生と同級生の女子高生チェリストが、様々な人に助けられ、また助け、生き残る様を描いた災害サバイバル作品。
ヤングジャンプで2006年に連載されていた作品だけど、今読んでも全く色褪せていない。
いや、むしろ東日本大震災を経て、より現実味が増していると言うべきか。

全4巻のうち、3巻までが本編、4巻は後日談を含めたオムニバス形式。
各巻の巻末には、原作の高嶋氏による特集記事も掲載されている。


何が凄いって、この「第4のプレート」、絵空事ではなくて2005年に学会で提唱された、最新科学によって発見された「新説」だということ。
厚さ25キロということは、仮に1%が崩壊しても250メートルも沈み込むわけだ。
考えるまでもなく、都心部は海面下に沈み壊滅する。

世界中の地震の1割が集中するとさえ言われるこの国の首都は、そんな危うい立ち位置に存在するのだ。

そう言えば今日は都知事選挙。
相変わらず投票率が低いらしい。

都知事選挙に関しては、全国民に投票権が欲しいね。
首都は紛れもなく日本の顔の一つなんだから。