mixiユーザー(id:1673188)

2016年07月27日15:40

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刺青はいつ入れたのか

これだけの人数をこれだけ短時間に的確に殺すには全くためらわずに、また自分の行為の結果に動じない精神状態であるコトが必要だ。
兵士にある種の向精神薬を投与してそういう状態にすると言うのは都市伝説かもしれないが、彼はバーサーカーになってしまっている。

彼は、障害者が社会にとって負担であるばかりか害毒であると断じて犯行に及んだ。
犯行後の晴れやかな顔は、大きな偉業を達成したという満足感、世の中の大多数の人が望んでいてもやれなかったコトを成し遂げた英雄になったのだという喜びにあふれている。

彼が衆議院議長を通じて安倍総理に伝えたかった手紙(植松聖容疑者の作成した手紙の全文:ワシの別な日記(伏せ字部分の解析含む) http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1954378810&owner_id=1673188)には、狂信的ではあるけれど論理の通った信念がはっきりと読み取れる。

宣言したとおりのコトをやっている時点で、責任能力を有することははっきりしている。
事件の詳細を明らかにした上で死刑がふさわしいだろう。
これで彼が手紙で要求していた通りに心神喪失で無罪になったら社会の存続が危ぶまれる。
法治国家なので裁判は必要だけれども。

ワシはこの事件の一報にふれたとき、教師になる夢が絶たれたときにやけくそで刺青をしたのかと思った。
しかし、彼は大学在学中に刺青をしたようである。

その刺青も、ヤクザの系統のそれであってちょっとしたタトゥーとは言えない。
手紙の中にも、ヤクザ擁護ととれる表現があるので、任侠に関するあこがれを持っていた可能性がある。

いずれにせよ、全身刺青をして教師というのはありえない。見えないところへピンポイントとか言うのと違う、議論の余地など無い。それを理解しつつ、刺青をしたのは何故なのか。
教師でなくとも、公務員やまともな会社でも採用はされないと思う。
法律で禁じられていなくても、現状文化的、社会的に許されていない以上、例え芸能人やスポーツ選手でもここまでの刺青は容認されないだろう。普通の社会参加を放棄したとしか考えられない。

また、障害者への悪意も刺青を入れた頃に芽生えたというから、惨劇の舞台となった施設への就職はこの為の下準備だった可能性がある。
そういう意味で殺戮の計画はそのころにはもうあったと言えるだろう。そこに至るまでに彼に何があったのだろうか。すでに各方面で指摘があるようにサイコパスなのだと思われるが、一定の知能を有する場合サイコパスでも普通に人生がおくれる。
彼は、この「誰しもが望んでもできなかった」偉業をなしとげて英雄になる予定だったのでは。

ところで彼がはまってしまった障害者は社会の害毒という思い込みだが、これは厨2病とかで時々起こりえる。浅薄な社会知識からの類推とネットなどの過激なものいいからの感化で割と陥りやすいワナだ。
ちゃんとした社会人ならば、もうちょっと社会をみて現実的な考え方ができるのだが、自分の思い込みに飲まれて他の意見が全て陰謀にみえてしまうコトもある。

障害者の対応を説明するときに、基本的人権などと言い出すから、役に立ってない者に特別扱いをしているような印象を与えるのである。

まず、障害者と健常者は明確な区別が無いという点、また障害者がまともな社会生活を普通に行っているという現実、社会的負荷はあるが社会に対する貢献もある。健常者と変わらない。
また、社会に貢献していないコトをもって生存権を疑うなら、働いていない奴は子供でも年寄りでもけが人でも病人でも生きる資格はない。

更に働いているというのはどういうコトか考えると、ワシのようにデザイナーをやってて在庫の山を作ってしまった時など、社会資本を消費してゴミを作ったワケだから社会に負荷を与えただけで、貢献していない。w また腕時計が売れてもそれで社会貢献になったなんて考えてない。最終的に負債を抱えて倒産した会社で頑張ってた人も、津波で流された家を建てた人も。そんなものは元から幻想なのだ。

人は生きているから生きる権利があるのであって、それに理由があるわけでは無い。
愛する家族がいるから生きることが許されているワケでは無いのだ。

社会保障についてはワシはこう考える。
例えば外から敵が攻めてくるとして、すべての生活基盤や財産を捨てて逃げるか、その場に留まって戦うしかないとき、戦場で自分が死んだり傷ついたりした場合、戦いに勝っても、家族の命も保証されなかったら、逃げる方しか選べない。多くが逃げれば国は無くなる。
結果として、傷ついた兵士や、死んだ兵士の家族が生きながらえるコトができる社会が残った。
コトが戦争で無くとも、危険な業務に携わったり、多大な労苦を伴う仕事をしたりするのは、社会の維持に必要なコトだ。
まあ、自分が健康を保てているとついつい医療費を多く使う人々が疎ましく感じられるのも理解できるが、金の不公平な分配だけでなく健康の不公平な分配にも思いをよせれば、少しは納得できるのではないか。

人類は、生殖能力を高齢によって失った個体を、社会に内包することで文化を作り、生物として成功した種類だ。多様であるが故に問題ある部分を内在させるような個体をも社会に内包することを避けていては人類に未来は無い。
これから将来というものを人類が望むのであれば、避けては通れない道でもある。



■50分間で45人襲う 相模原殺傷、首や胸に傷集中
(朝日新聞デジタル - 07月27日 12:04)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=168&from=diary&id=4113624
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