mixiユーザー(id:1673188)

2016年07月25日10:19

469 view

西洋更紗および

昨日は、bunkamura@渋谷の「西洋更紗トワル・ド・ジュイ展」を観てきた。
日曜は街中など混むし、あまり出かけないのだけれど今回は日程的な都合で出かける。
そう暑くもなく雨でもなかったのでリカンベントで出かける。
bunkamuraは東急本店の中にあって、渋谷の駅より西に離れているため渋谷にしてはすいているトコロにある。と言う点もある。
日曜日に自転車で渋谷駅周辺など繁華街や行楽地を走るのはストレスが大きい。人大杉
反面、休みの会社も多いから一般道の車や違法駐車は少ない。サンデードライバーには冷やっとするけど。
何度も行っているので、少しずつ改良して走りやすくストレスもないルートをほぼ確立している。
昨日あたりは涼しかった。とは言え夏だ。自転車を漕いでると暑くなる。
今回は積極的な暑さ対策として、水のスプレー(霧吹き)を持って行った。
結構効果がある。顔や手足にときおり吹き付けると温度がぐっと下がる。スプレーは園芸用でペットボトルにとりつける手動のタイプを買った。\250.ごく普通のモノだがペットボトルであれば自転車用のボトルケージに入れられて便利だ。
汗をかくコトでも温度は下がるが、汗をかくこと自体結構体力が使われるし、水滴の大きさのせいか或いは油分のせいか、汗をかくより温度が急激に下がる。その分一瞬で効果は消えるが。
とは言え、あちぢち〜(#-_-#) となってるトコロで顔や体に吹くと一時涼を得られるのは大きい。
入れているのはタダの水だ。ミントエキスなどを入れるというのもあり得なくは無いが、目に入ることもあるし、バイザーなどについても不都合があるかもしれない。
ただ、乗ったまま片手でスプレーするのはリカンベントだからと言うのもあるかも知れないが、あまりお奨めでない。ポケモンやるよりはましだろうけど。結局信号待ちなどの時にやることになる。
割と水の使用量も小さいことが判ったし、なんかシカケを作ってハンドルから手を離さないで全身に霧を浴びるコトができるように考えてみたい。
すでに考えてる人はいるが。
http://news.filehippo.com/2013/06/q-fog-personal-mist-system-for-cyclists/

…さて、西洋更紗だが、更紗というのは木綿のプリント生地だ。インド発祥でそれがヨーロッパに伝わり、西洋更紗となった。元は木版であったが、西洋で銅版となっている。
インドではえらい昔(2000年前)からあったため、利用できる染料に限りがあって最初は藍や黒、やがて茜、ずっと後でウコンとか…。各地に伝播し、それぞれの特徴をはぐくむコトとなる。
日本にも伝わり鍋島更紗とか江戸更紗とかいうのがある。浴衣地とかね。
インドのは中国経由で入手して茶人が珍重している。

西洋に伝わった流れでベルサイユ近辺の町ジュイ=アン=ジョザスでつくられたのをトワル・ド・ジュイと言い、フランス伝統文化となってた。

最初は木版で平板であったから、白地に模様同士が接触しないように並べる形式で版の境目が見えにくいようにしてた。
日本の伝統工芸でも、染めは結構この模様が連続するとこの処理がキモだったりする。
多少ずれてもいいような気がするが、技術者はずれないように心血を注ぐのだ。(^_^)
しかし、やがて銅版でロールタイプがでると単に版の最初と最後の部分を滑らかに繋いでおけばこの問題は無くなる。とは言え今度は多色刷りになったとき、どう合わせるかという問題が出てくるんだが…いや、美術展においてそういう説明はとくにあったワケじゃあない。

主題は、文様の移り変わり、描かれている対象の変化にある。
無論、更紗の価格は最初はとても高く、だんだんと一般的になってゆく。
利用も最初は壁飾りであったものが、晴れ着となり、普段着となってゆく。
ユーザーも高貴な身分から庶民へと…そういう中でも歴史そのものの中で伝統がカタチ作られ、インドからもたらされたのと同じ伝統柄もあれば、おなじ花柄でもインドのそれから地元の植物に代わり、アジアへのあこがれから中国風の柄になり、情景を詳細に描いたエッチング風の柄や壮大な物語を描いたものなどもできる。

芸術におけるテキスタイルの扱いはちょいと曖昧だと思う。古典的で伝統的ではあるが、手作業であるとも言えないので工芸というのも変だ。民芸ではあるのだけど。
とは言え、確たる領域をもつ伝統のひとつであり、鑑賞にたえるモノではある。

観ていた人は全員女性だった気がする。そんなに混んでない。こういうモノに興味のあるむきにはそこそこボリュームもあるしお奨めかも。7/31(日)までだけど。w

1 0

コメント

mixiユーザー

ログインしてコメントを確認・投稿する