ウルトラマンレオ鑑賞記
16話「真夜中に消えた女」
レオ初期は
星人と一度戦い負ける→珍妙な特訓をする→再戦して勝つ
という段取りを踏むので、30分じゃ尺が足りず。
ドラマ部分がカットされがちだが。
この話では「人間をロウ人形にしてしまうアトラー星人が、子供たちの間で幽霊扱いされる」というドラマがあり、特訓パートを切るしかない(笑)。
そこで、星人の武器である光線発射孔を戦闘機で破壊してから変身し、勝つレオ。
おい!
戦闘機で壊すなら、別に特訓しなくてもいいんじゃん!
事実、この辺りから、特訓は姿を消すのであった。
(思い出した様に時々やるけど)
少し話数が飛びまして
○26話 日本名作民話シリーズ!
ウルトラマンキング対魔法使い
出ました!日本の民話シリーズ!
前年のタロウの童謡シリーズといい、リアルタイム子供だった俺たちは「子供舐めんな」と思ってたよな。
大人になってから、円谷プロの熊谷プロデューサーが「僕は民話やおとぎ話が大好きで」とインタビューで言ってるのを見て「この人の仕業か…」と思った(笑)
この話は、レオが星人により小さくなる「一寸法師モチーフ」の話だが、冒頭、教育ママにMACを侮辱された、おおとりさんが基地に戻って悶々と怒る芝居がすげぇリアル(笑)。
それを見たダンが「宇宙人であるお前が、そんな事で怒るとは人間らしくなったな」と言うのが、ちょっとSFっぽい。
一寸法師の歌が流れる中、川を流れるお椀に乗り、箸の櫂で川を下るレオ。
ここの泳いだり櫂を漕いだりするレオのミニチュアが出来がいいのが、さすが円谷。
「でもコイツ飛べるよな」と思ったら、やっぱり、ダンに助けを求めに、すぐにMAC基地まで飛んで行った。
ちょっと待て!MAC基地って宇宙だろ!
そしてこの話は、テコ入れでウルトラマンキングが登場するのだが、レオのテコ入れって「ウルトラのジジイ」「傘になるマントになるブレスレット」「昔話」と、ことごとく子供の興味から外してて凄いよな。
○27話 日本名作民話シリーズ!
強いぞ! 桃太郎
子供のイジメ問題に介入するMAC。
いじめっ子の「あっ、MACの隊長だ」という言葉に笑う。
「仲良く遊ばなきゃダメじゃないかっ!」と.いじめっ子を追い払った瞬間「怪獣出現」の報を受け、駆けつけたら出た怪獣が、虎縞のパンツを履いて。金棒持ったオニオンだったという、ついてないモロボシ・ダン。
しかし怪獣オニオンが、催涙ガスを吐くのは、「玉ねぎ」を意味する名前と、「鬼の目にも涙」のダブルミーニングだったのか!
くそう、この年になって気付くとは!
侮れないぜウルトラマンレオ!
そして、桃太郎のコスプレした子供を作り物の桃に入れて、わざわざMACのヘリコプターでオニオンの前に運ぶという、おおとりさんの作戦は何度見ても意味不明だ。
○28話 日本名作民話シリーズ!
帰ってきたひげ船長!
これは見返したら、すげぇ傑作でビックリした。
「浦島太郎」モチーフだけど、良く出来てる。
宇宙人の子供を助けた船長が、円盤に招かれ、乙姫様の代わりに壁にかかる能面が相手をする。
撮り方で表情が変わる能面を生かした演出がさすが。
オチは原典通り、船長が老人になっちゃうんだけど、見返すとこの人、冒頭で解雇され、生き甲斐をなくしてんだよね。
世界中の海を航海してきた男が、生き甲斐だった船から降ろされたから、おじいちゃんになっちゃったんだよね。
深イイ話だ。
○29話 日本名作民話シリーズ!
運命の再会!ダンとアンヌ
これも見返したら、イイ話だったなあ。
でも子供の時に見ても、わかんないよね。
ダンとアンヌの再会というビッグイベントなのに、情緒たっぷりの下町をぶたいにした不思議系の話。
アンヌも和服着て、「自分はアンヌじゃない」と言い張るし。
アンヌに子供がいた、と知った瞬間のダンのリアクションとか、生々しいじゃない。(結局、養子だったけど)
今見ると、そんな「和」な部分、「オトナ」な部分で、秘密を煙に巻くのが、凄くいいんだよね。
辻褄は絶対、合わない話なんだから。
あと俺が気になるのは、ゲンが誤ってダンを撃っちゃうじゃない。
あれ結構シャレにならない所に当たってると思うんだけど(笑)。
あと、この話に出てきたウリーが成長して、後のウルトラマンゼロになったのではないかという事と。
元ネタの「狐がくれた子」という昔話を、この話以外では聞いた事ない事だ(笑)
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