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2016年07月13日12:58

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くつしたは何故、片方だけなくなるのか

くつした用の引き出しケースの横にビニール袋があり、コレ何だっけと思って開いてみると中には片方だけのくつしたが大量にあった。

そうそう思い出した。ケースの中の片方だけになったくつしたを袋に入れてとって置いたんだっけ。
だって意味なくくつしたが無くなるワケが無い。きっと間違ったところにしまったとか、どっかに落ちてるとかしててまた出てきたらペアを復活できるかもしれないし。そう考えたんだっけ。

そんでケースの中をあらためてみると、ペアにならないくつしたがいくつかある。
それと袋に入れてあった片くつしたを並べて照合してみる。
結果はノーペアであった。(-_-)

このコトから推察されるのは、くつしたの洗濯というルーチンはくつしたの再発見という要素を含んでいないということだ。片方だけのくつしたを保存し続けてもペアの復活には貢献しそうにない。

ネット上を探して他の人の事例をひもといてみても困ったという話はあっても解決したという記録は皆無である。
いくつかの研究よれば、家族数が多いほど無くなりやすいというデータがある。これは単に洗濯回数および量が増えて母数が増加しているだけとも考えられるが、その母数の増加に比例しているのではなく、母数の指数関数として増加していると言うコトも考えられる。

数が多いと、考え得る組み合わせのパターンは比例級数的に増加する。
10枚(5足分)の片方のくつしたの組み合わせは、90通りだが、20枚(10足分)の場合は380通りとなり母数が2倍になっただけで組み合わせ数は4倍をこえる。
また人間は6〜12程度の数の物体を同時に認識し処理することができ、5足分くらいなら順列組み合わせを試さなくても一瞬で処理できる。しかし、それを越えると一気に認知能力の限界に達して逐一組み合わせを試さなければならなくなる。
従って沢山いっぺんに洗濯すると正しい組み合わせを探す手間は膨大になる。仕事量として考えたときただでさえ洗濯物が多くて大変なのに最後にそんな面倒なコトはしたくないだろう。
時間も無いので、わからないものは放置するというのが賢明な選択肢であることもある。

最後と言ったが、このくつしたパズルは洗濯にしろ乾燥機を用いた乾燥にせよ、くつした自体が小さいためどうしても後に残ったものの整理というカタチになりやすい。その時点で気力が残っていないというコトもあるだろう。
ここでは作業そのものの問題からロスが発生するコトを予測している。
しかし、それだけならば丹念に見直せばかならずペアに戻すことができるはずである。

くつしたは冬場など家に居るときにも履いたりするが、基本は靴を履くときに下につけるものである。そういう名前だし。
大体、朝起きてくつしたを履き、家を出るときその上から靴を履く。そのまま会社なり学校なりに行って、帰宅するまでそのままである。その間に片方のくつしたがロストする可能性は排除できる。例えプール授業があった日でも、学校から片方のくつしただけで帰ってきたという記憶のある人は希だろう。

ただし、最初から履いてゆくくつしたのペアがあっていない可能性がある。連れ合いは結婚したときに彼女の家のロスト対策を持ち込み、干す段階でペアマッチングしてそのままくつしたケースの中ではペアが保たれるようにしてくれている。しかしワシの母のスタイルでは伝統的に混ざったままケースに投入するだけである。
したがって朝、寝ぼけたり、慌てていたりすることによって正しい組み合わせでないペアを持ち出すコトによって同時に新たな二つのロストを発生させている可能性が否定できない。

帰ってきてからは季節や習慣によって、玄関入ってすぐに靴下を脱いで洗濯機ないし洗濯物入れに投入し、そのまま足を洗うケースもあるし、くつしたのままスリッパを履いてリビングに入りリラックスしている内に脱いでしまう場合もあろう。家族があれば一応は気を遣って汗に蒸れたくつしたを放置できないだろうが、ひとりだったりするとついついそのまま放置して忘れてしまうというようなコトもあるかもしれない。
或いはちょっと横になるつもりが本気で寝入ってしまって、暑くて無意識にくつしたを脱いでいたりすることもありえる。その場合、寝具に紛れたり最悪ベッドの下に入り込んだりするコトもありえる。

他にロストの可能性としては、洗濯機に放り込むとき、及び取り出すとき、飛び越したりこぼれたりして洗濯機の周囲、または希に洗濯機の内槽と外槽のすきま、洗濯機の下、構造によってはそれ以外の何らかのすきまに入り込んでしまう可能性がある。
同様に乾燥機を使う場合もフィルターボックスに入り込んでいるコトがある。

実はワシは副業でコインランドリーをやってたコトがあって、そんときは洗濯機や乾燥機の掃除や簡単なメンテとかはしてたんだが、洗濯機や乾燥機のそういう部分に入り込んでしまうのは、細かい糸くず砂やホコリ以外に、とれたボタンやヘアピンや小さい紙くず、飴などの包み紙が普通であって、十数年やっててそういう部分に入り込んでしまった洗濯物は、唯一くつしただけであった。ハンカチやパンツなんかもモノによっては十分に小さいと思うが、決して隙間には入らない。

いや、くつしただって希だが。ときおり女性客からパンツ無くなりました〜。とか言われて念のため機械の中を点検したコトはあったがそこにあったことは無い。多分変態さんのポケットの中だ。
中にはずっとココにいて見張ってましたと主張する人もある。しかし変態は超空間を介して盗るので防ぎようがない。

ガス乾燥機は上で直火が燃えていて小窓から見えるのだが、吸い込まれた洗濯物がそこで燃え尽きてしまった可能性について言う人もあった。しかし、洗濯物の入っているドラムからの排気はフィルターを通って循環するから、ありえない。全部開けて説明したり。
フィルターの破れなどもこまめに修理してたし。

洗濯機や乾燥機の中に片方のくつしたを含む洗濯物が残っているコトはあった。
そういうモノは、忘れ物として貼り紙をして目立つところの籠にいれて置いてあるのだが増えるばかりで回収されている気配は無い。しょうがないから一定期間で破棄する。
ここに忘れられた片方のくつしたは、最初から片方だけであった可能性も無いとは言えないがおそらくはここで片方状態になったと思われる。
家の洗濯機と違ってすぐに回収しに戻ってこなければ、発見されるコトは永遠に無い。

ところで靴下が片方だけ無くなる理由なんだが、くつしたと言うモノの存在価値が役割的には重要でも相対的に低いため、あまり気にしていないというのがあるような気がする。
古着を売る場合でも、下着やくつしたは含まれない。
かと言って女性のパンツなどのように人に見られて恥ずかしいものでも無いし。
そういうワケで放置されやすく、忘れやすいのではないだろうか。

そして、これが重要だと思うのだが、くつしたはペアをなして使用するものの中では非常に数が多いということ。例えば100回の洗濯で1回の紛失が発生するとしたら、くつしたがペアで紛失する確率は1/10000 になる。しかも…ペアで紛失した場合、それ自体に気付かない。

この問題は、西欧においてはくつしたの発生当時から、日本においては靴の普及と共にずっと人々を悩ませてきた事柄ではあるが決定的な対策は無いようだ。
とは言え、それぞれ独自の工夫を積み重ねてはいる。

例えば、ビルゲイツはすべてを同一の黒いくつしたに統一することで片方残る可能性を完全に排除している。残りが奇数になることは母数を十分に大きくすれば無視できる問題にできる。
しかし一般には、同一のくつしたを継続して入手することが困難だったり、安売りされて無かったりで徹底するコトが困難である。
それによって似たようなモノを購入するのだが、その時点で家にある残りのくつしたがどういうデザインであったか記憶が正確でなく、微妙に…雑な人だと大きく…異なったモノが集まることになる。
デザインをよく識別することのできる人はより近くて異なるモノを、雑な人は大きく異なるモノを集めるがどっちにしても、それぞれ同じように間違えやすい状況になる。

つまり、対策が余計にペアを間違えやすい状況を強化している。

さて、くつした片方なくすなどという些細な問題で随分長い文章になったが、ワシは結婚前に自分の分を一人で洗濯してた時がある。実家に住んではいるんだが。
コレは実はくつした問題に端を発する。

かつてワシが子供ないし学生であった時は、母はワシに黒や濃紺のくつしたは勤め人の父が使うので、おまえはそれ以外の色のくつしただけ使いなさい。と言っていた。w
これが、母の考えた父とワシのくつしたの峻別方法だったわけだ。
ちなみにパンツはワシがトランクスで父がブリーフだった。これもやや故意。

しかしこの方式はワシが就職して普通にスーツを着るようになった時点で瓦解する。
まあそのころ前述のコインランドリーを始めていたから、母はくつしたは自分で洗うように指示。
ワシも靴下だけでいいんだけど面倒なので自分のモノは自分で洗濯するようになった。
もっともコインランドリーだから簡単なんだけどね。
ちなみに母も洗濯はこっちでやるようになって母屋の洗濯機は処分してしまった。

週一で、決まった数のくつしたを洗濯してたワケなんだけど、ここではコインランドリー管理側の視点でみてるから、家で洗濯している場合や客としてコインランドリーを利用している場合に比べ、かなり見落としが減ってたはずで原理的には最も靴下が無くならない状況にあったと言えると思う。

しかし、それでもなお無情にもくつしたは片方のみ無くなったのである。そんなに広大な部屋でも無いし、掃除を徹底しても出てこない。
心霊現象は信じないが、この不可思議は…どこか不可知の空間の裂け目にでも…或いは、超弦理論によって導かれる折りたたまれた余剰次元のカラビ・ヤウ空間にでも落ち込んでしまったのかもしれない。

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