【DVD鑑賞記】
「プレステージ」
昨今のハリウッドの欠点は、売れっ子監督がすぐ、アメコミヒーロー映画か、スター・ウォーズのスピンオフに拘束されちゃう事で。
「Xメン担当」ブライアン・シンガーと共に、かつて「トリック映画の名手」と言われつつも、最近はバットマン担当というかDCコミックス担当のクリストファー・ノーランの傑作。
トリック映画の盟主が、マジシャンの映画撮るんだからタマんないよね！
「プレステージ」とは、マジックの3段階
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��消した物を出し、観客の喝采を浴びる
の、3番目の段階の事。
かつて同じ師匠の元で修行していた、若きマジシャン、バットマンとウルヴァリン……ではなく、クリスチャン・ベールとヒュー・ジャックマン。
だが、水槽脱出マジックの失敗で、ジャックマンの妻が溺死。
ジャックマンは、アシスタントのベールのミスのせいと思い込み、2人は道を違える。
手品のテクニックは天才だが、ステージアクトの華やかさに欠けるベール。
弁が立ち、立ち振る舞いの派手さに定評があるが、トリックのアイデアでベールに劣るジャックマン。
まさに「本来なら、補い合うはずの2人」が繰り広げる、仁義なきマジシャン出世合戦。
ジワジワとスターダムに、のし上がっていく2人は、時に相手のステージに乱入し、マジックで相手のトリックをブチ壊しにするという強硬手段に出る。
長年の戦いでベールは片手の指を失い、ジャックマンは足に障害を負う。
そして、互いの命を賭けた、「誰も見た事のない、最後のマジック」の勝者は？
もうネタバレを防ぐために、これ以上は喋れないから見ろ！としか言えない作品。
勝者、敗者が目まぐるしく入れ替わり、衝撃のどんでん返しが続く、「ダークナイト」以前のノーランの傑作。
正直、途中でオチはわかると思うが、それを加味しても、あまりにも、トンデモなさ過ぎる結末は、結構、好みです。
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