【映画鑑賞記】
アジャストメント
この世界は、影で人間以外の知性体に知らぬうちに支配されていた!
という、マット・デイモン主演のSF。
というと、派手な特撮アクションみたいだが。
日常生活で、「目覚ましが鳴らなかったり、いつも乗ってるバスが来なかったりする」のは、「運命を操作する何者かの仕業」という、ちょっとシャレたSFラブ・ストーリー。
「人間は放っておくと戦争ばかりするので、我々が干渉して、ルネサンスや産業革命を起こしてきた」という知性体は、「天使」を名乗るが、見た目は山高帽子をかぶり、ちょっと古臭いスーツを着込んだ「オッサン軍団」です。
やり手政治家のマット・デイモンは、その日、コーヒーをこぼして、いつものバスに乗り遅れるはずが、コーヒーをこぼす係の天使が寝坊して(笑)、間にあったバスの中で、かつて一目惚れした女性に再開し、連絡先を交換してしまう。
「天使」のオッサンたちは、「出会ってはいけなかった2人」の仲を裂こうと、あの手この手で邪魔してくるが…。
「マット・デイモンのSFアクションかと思ったらガッカリしました」みたいな感想も多いが、少年ドラマシリーズや、「世にも奇妙な物語」みたいな雰囲気がいい。
「天使は帽子をかぶってる」のが特徴なので、画面に映る、帽子を被った人が、みんな怪しく見えて来るのもポイント。
派手な特撮はないが、「天使」たちが触れたドアが、「どこでもドア」になるのが素晴らしい。
喫茶店のドアを開けて出たら野球スタジアムのグラウンドに出るとか。
このドアの「使い所」は、なかなか素晴らしい。
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