ウルトラシリーズ特番やってて、ファン投票でベストエピソード発表されたみたいだが、やはり、説教くさいというか、「異色系」エピソードばかりだったので、各シリーズからの俺的ベストエピソードを並べる。
異存は認める。
○ウルトラQ「2020年からの挑戦」
「Q」がイベント上映される時は、やはり恐竜型の「いかにもな怪獣」が出るエピソードが多く、ケムール人のこの話はなかなか選ばれないのですが、「日本版トワイライトゾーン」「日本版アウターリミッツ」という特色が一番色濃く出たのはこの話だと思うのですよ。
なにより面白い(笑)
あと、飯島敏宏監督の、桜井浩子を使った「50年前の萌えギャグ」も必見。
○ウルトラマン「無限へのパスポート」
初代ウルトラマンは、ハッキリ言って全話がベストエピソードだが、やはり正統派の怪獣でないので、なかなか選ばれないこの話を押す。
四次元怪獣という事で、普段見られない破天荒な特撮や合成が見所。
○ウルトラセブン「零下140度の対決」
セブンはどうしても、説教じみた異色エピソードが選ばれるが、侵略宇宙人が地球防衛軍の基地を壊滅寸前に追い込む正統派の娯楽編。
「セブン暗殺計画」「ウルトラ警備隊西へ」と迷ったが、コンパクトにまとめた本話をセレクト。
ちなみに、それまで無制限だったセブンの活動時間に、ウルトラマンの様に制限が出来た(額のビームランプが点滅する様になった)のは、この戦いの後遺症だ。
○帰ってきたウルトラマン「悪魔と天使の間に」
「ウルトラマンである主人公の言う事を周囲が信じない」というエピソードは沢山あるが、それがオチの伏線になる見事な構成。
「ウルトラマンが勝利する時、彼は死ぬ」というギミックが、ハッタリだけでなく見事に形になった名サスペンス。
○ウルトラマンA「大蟻超獣対ウルトラ兄弟」
O型の血液型の女性の連続失踪ミステリーに、超メカニックで挑むTAC!
都会の一角に突如出現する異次元空間!
ウルトラマンAが本来目指してたのは、この方向だと思うんだ僕は。
パンダやカッパや牛男じゃなくて。
○ウルトラマンタロウ「血を吸う花は少女の精」
おもしろおかしいタロウの中で、児童虐待やネグレクトをテーマにした異色の怪奇編。心を病んだ少女が最後まで改心しないオチも強烈。
○ウルトラマンレオ「さようならレオ! 太陽への出発」
レオの最終回は、もっと評価されといいと思うんだ僕は。
「沈みゆく夕日」セブンから、「昇りゆく朝日」レオに託された物を、トオル少年に託し、レオは去っていく。
なんども「また会えるよね」と問うトオルに、おおとりさんが一度も答えない演出も凄い。
あと、何気に、セブン最終回をトレースしてる構成も見事。
○ウルトラマン80「まぼろしの街」
テストの採点に手間取り、終電を逃した矢的先生が、その後に来た謎の電車に乗り込み異次元に迷い込む。
都市伝説を映像化した様な、日常と非日常を繋ぐサスペンス。
学園を舞台にしていないのに、きちんと教師設定を生かしている、これも「ウルトラマン80は、本来この路線を目指すべきだったのではないか」という作品。
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