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2016年07月03日10:29

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巻き込まれたとする考え方は危険を増やす

『私は日本人(だから)撃たないで』と言った後で殺されたという。
これもまた、本人が「テロに巻き込まれた」という感覚があったから発した言葉であろう。
報道においても、またJICAなどの会見においても「巻き込まれた」という表現がある。

しかし、テロリストが外国人の集まるレストランを襲撃した時点で、そこに居た外国人や外国人と同席している現地人が標的であったのは自明だ。

残虐な凶行を美化させないために、これをあえて意識的な否定をこめて「愚行」、「蛮行」と記す。
しかし、テロリストも文字通り信念に命をかけている。決して「愚」でも無ければ「蛮」でも無い。
聖戦にふさわしい襲撃地点を選択している。
旧日本軍の特攻を同様に「愚行」と言う人もある。しかし美化しないまでも、そこまで落されるコトには大方の人は抵抗があるだろう。

文中に自らの正当性を含めたい意図により、客観性を欠いた表現をするのはマスコミとして失格である。なお、ここで「自ら」は日本国政府の立ち位置である。

確かにテロリストに対し、敵であるとはっきり言うコトは、自らを標的にさせることに繋がる。
故にごまかすように「私たちは敵ぢゃありませ〜ん」と言っていれば、愚かな連中は騙せるかもしれないとでも思うのか。しかし…先ほど言ったように「愚か」は意図的な強い表現手段であって実像を表しているワケでは無い。

日本とバングラディッシュの関係が良好であっても、彼らはバングラディッシュと言う国を代表して戦っているワケでは無い。別な背景に基づいているのだから、日本人は標的の範囲に入る。
日本が良好な関係を持っているのは、バングラディッシュの現体制と体制側の人間にすぎない。
どこの国でも同じだが、思想はそれぞれまちまちでいろいろな人が居る。

日本は安倍君がいくつかの方針転換をする前から西側で、アメリカなどと歩調をあわせる国家のひとつだ。確かにソレで微妙に立ち位置は変わったかもしれないが基本的には昔からイスラムの敵だ。…そういや、あっち側からみるとこの方針転換を「愚行」と言ってたよな…
国民がどう思おうと、イスラムに対してどう接しようと日本を聖敵とみなす人々は居る。

もちろん、ワシは和平や理解に向けての働きを否定しない。
しかしそれらは果てしない徒労の末に勝ち取るモノで、やったらすぐに効果が出るようなものでは無い。

現状、我々はイスラムに対して理解不足であり、イスラム社会と接点がほとんどなく、アメリカはじめ西欧社会の国際的な動きに追従する国家に属している。
日本人が彼らの敵であることを自覚しないと直ちに危険がある。

ターリバーン出現以降だろうか…国際的な安全に関する状況が激変している。海外協力や支援に対しそのやり方やスタンスについてもう一度完全に白紙から考えなおす必要が出てきていると思う。


■「同志失い痛恨の極み」=7人死亡、関係者に衝撃―ダッカ襲撃
(時事通信社 - 07月03日 06:01)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=4&from=diary&id=4074044
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