雨の中を巡った半世紀ぶりの大阪。元気の無いのが気になります。家電や繊維産業の衰退からでしょうか。
海側を走る環状線から見た、町工場や住宅が入り混じった街並みは、薄汚れた壁が並び、平日なのにシャッターも閉まり、空地も目立って人通りや通行車も少ない、どことなく寂びれた印象でした。
ディープさが売りの新世界と通天閣へ、新今宮駅から通じる道も、遠くにドンキホーテは見えるものの通行人が少なく、道端に立つ自販機の飲料は６０円、中には５０円もあって凄いデフレ景気です。
新世界は串揚げやテッチリの店看板がド派手で写真どおり。ただ雨で人も少なく呼び込みも暇してます。通天閣も中国の個人旅行者を見るだけ。でも道頓堀界隈は各国観光客で賑わってました。
有名なグリコ看板を前に、皆さん両手をVの字に記念撮影。夕方はネオンも映えます。遠くに観光バスが見えました。ルートから外れて団体客を取りこぼすと、有名スポットでも閑散となるようです。
大阪駅前も新しいビルが建ち並んでいました。同じ市内でも人が集まり賑わう所と、高齢化に低所得で過疎化が進む所とに、二極化されているようです。これからも立地の見極めが重要ですね。
ところで大阪のエスカレーターには面喰いました。東京の習慣ではエスカレーターに立つ人は左側、駆け登る人は右側ですが、大阪ではその逆。知っていたものの、でも直ぐには慣れませんでした。
女性専用車の位置も違います。東京では編成の端っこ。大阪では真ん中、女性には便利。オバチャンの発言力の差からでしょうか？地下鉄も自信の見える大阪市交通局に対し、力が不足の都営。
言葉でも大阪弁は単刀直入であっても柔らかい印象を与えて実践的。東西文化の違いがハッキリしていて面白いですね。ただ大阪の病巣である、産業衰退に高い生活保護率への対策は急務ですよ。
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