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2016年06月29日10:21

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イスタンブールの空港は

一昨年だが、わしらはイスラエル・テルアビブへ行くとき、ターキッシュエアラインを使ったのでトランジットでイスタンブールを経由した。

深夜の乗り継ぎだったから、さぞや閑散としていると思いきや実に賑やかで、多くのアラブ系、ヨーロッパ系、アフリカ系の人々であふれていた。人種も体格も様々であるが一様に暑苦しく…(-_-)
しかし、イスタンブールは世界の要(かなめ)としてエアライン産業を推進しているらしく、アジア・ヨーロッパ・アフリカなどへの相互の行き来にハブ空港としての地位を確立しているようだった。
トルコは単に地域や経済圏の接点と言うだけでなく、宗教や文化の交差点でもある。
空港内は膨大な数の人が行き交うばかりでなく、装飾や商品などどれもがエキゾチックでゴージャスだ。きんきらきん。w
またトルコ観光局も自国の宣伝に余念がない。文化財、名勝の写真が沢山飾られている。待ち時間にそれを眺めて「ああ、これは死ぬまでに観とかないといけないな…」と思ったものである。

しかし、一年も経たないうちにトルコは危険度が増してしまった。もう親も亡くしたし何の責任も無いとは言え、ちょっとなぁ…実際にトラブルに巻き込まれるのは嫌だし。
まあ、イスラエルも当時の時点で、外務省的には「ちょっと考え直しませんか」的な部分はあったんだけど…まあ、ほとんど日本人は会わなかったし…今はもう、到底行けそうにない状況だ。いや、どうしても用事がある人は行くだろうけど、単なる観光ではね。あの時、あのタイミングで行っておいて良かったと思う。

世界を理解するには、世界を観ておく必要はあると思う。世界史というもの、遺跡の写真や文字情報では伝わらないものがある。オフィシャルな喧伝の姿と市井の人の目配り、態度から見えてくる構造とは違うこともある。

多少無理をおしても、行ける内に行っておくべきだ。特に若いうちに海外を旅行しておくのは意味がある。マスコミや右翼のマスターベーション記事にあるほど日本は大きくない。気にもされてない。大きな思い違いをしないよう、世界を知っておくべきだ。

今回の事件は、トルコがイスラエルとの和解の端緒についたばかりで…まあ、逆にそのせいだろうが…あそこでテロをやってしまうと言う感覚が怖い。なにしろあらゆる地域、宗教、人種がごちゃまぜになっているのだ。いったい誰を殺したくてやったのか。誰がそのための犠牲者なのか。
それで誰が勝利したというのか…勝利へ導く道筋さえ見えてこない。

記事によると被害者の大半がトルコ人とあるから、国内線サイドで起きたことなのかもしれない。
しかし、外国の観光客…あるいは気楽に半日程度のトランジット滞在での観光もできるので、そういう人もあったかもしれない。
安全な空港、安全な国と言えなくなってしまうのは確かなんだろう。
それは、誰かの勝利を導く助けにはならず、和平への道を険しくするだけだ。
勝利は和平とセットになっているものだから。



トルコ主要空港の自爆攻撃で28人死亡、大半はトルコ人か
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=4067141
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