［趣味］ジェノサイド

勝手に週刊連載TL「俺の本棚」第18回。
今回はこれ。
高野和明さんの『ジェノサイド』。


いや〜、もう5年も前の作品になるのか。


主に2人の主人公視点の話が交互に進む感じの話なんだけどね。
その2人ってのが、また普通だったら絶対に接点が無いような全く別の世界を生きる人達なのよ。
1人は、薬学の研究をする日本の大学院生。
1人は、難病の息子の高額の治療費の為に危険だけど実入りの良い民間軍事会社の傭兵として働くアメリカ人の男。

それぞれが時を同じくして、一見全く別々の事件に巻き込まれる形で物語が進行するんだ。
それが徐々にリンクし始めて、2人の道がぴったり重なる過程は見事の一言に尽きる。
初めて読んた当時、余りに好き過ぎて本屋の店頭で手にとって悩んでる見知らぬ数人にオススメして買わせるという事までした、稀有な作品。
※当然だけど書店員とか出版社とは何の関係もありません。


今迄読んだ中で衝撃を受けた作品を挙げたら、間違いなく10本の中に入る作品だと思う。
なかなかハードな描写もあるから万人にはオススメ出来ないけど、沢山の人に読んで欲しい作品の一つ。