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2016年06月16日07:26

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続々…メモ

 庭の紫陽花。
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 斎藤直巳宛清水正一葉書、1984年6月21日(消印22日)。
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≪おはがき拝掌しました。十七日は折角のお誘いいただき乍ら失礼して仕舞いました。おたがいに加工食物にかかわる商売の日々、いまの季節は毎年の事といい乍らウンザリです。10時間以上もゴム長靴をはいていますと夕方ごろ足先がはれるのかクツがきつくかんじられてなりません。売れ行き好調なら時間のたつのもはやいのですが―。
「詩学」六月号の長谷川龍生の発言は実もフタもないような評でもう少し後人への思いやりあってもいいという気がしますね。図書新聞あたりで反論あるやもしれませんが。せんじつ、中村隆詩集『詩人の商売』(蜘蛛出版社)貰いましたが、これはさすがにいい詩集とおもいました。十六日夕松本衆司詩集の会、出席しました。東京から荒川洋治氏来、初めてですが、一寸話しました。何れお逢いしていろいろと。≫

 松本衆司は、≪多島海 編集発行、北区甲栄台五−一四−五 江口節。松元衆司、森原直子≫(『窓の微風』季村敏夫)、1984年に荒川の紫陽社から『巨人の眼』を出しているので、これの出版記念会か。

 次は1984年10月26日(消印27日)。
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≪おはがきありがとうございます。涼しさや日中のむし暑さや奇妙な今日このごろです。福井小浜へ里帰りされた由、文面で多忙な小旅行だったと思いますが、私には如何にも愉しく思われました。海近い田舎のおまつりというのは土俗的で詩のテエマになりますね。さて、「現代詩神戸」133(?)こちらへも戴きまして、これは予想どおり松尾さんが中村隆論(書評)を発表しております。詩人の職業(現場)というメスのいれ方 では一寸浅いところもありますが。私のリストはまだ喜尚さんへ出しておりませんが、もう十一月眞近かなので―なんとか恰好をつけねばなりません。中村隆は一時保留―として、職業のわかっている異色詩人(若くてもいい)一応考えてみてくれませんか。≫

 「松尾さん」は松尾茂夫だろうか。
 「喜尚さん」は手鞠文庫主宰の喜尚晃子であろう。
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 『てまり 七号』(1985年9月10日手鞠文庫)。この七号の「特集・現代詩人論―詩の現地」は清水正一の企画であった。「リスト」とはその案のことだろう。結果として七号はその特集(責任編集・清水正一 手鞠文庫編集室(代行))と「さよなら清水正一さん」という追悼特集がセットになったのであった。

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