mixiユーザー(id:1673188)

2016年06月09日13:16

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専守防衛の戦術技術を開発したらどうだろ

かつての帝国時代には、防衛のための橋頭堡を築くため海を渡って対岸に勢力範囲を確保する行動に出た。
戦略的には、川などの自然の防護ラインが存在する場合、それを守るための軍事拠点をその向こう側に築くことは基本となっている。橋頭堡と言うのはその砦のコトを指す。
とは言え、それは現実的には川を挟んで対立する勢力がそれぞれ同時になしえるコトではなく、それを実際に行うことは戦争の原因になる。
しかし現実にもし川のこちら側だけを防衛すると、他国と交戦する場合、自分たちの国が戦場になり、焦土と化す。例えソレで勝てたとしても失うモノは大きい。
無論、自立するための資源確保や平等な交渉権を得るための強大な軍事力を持つことも国家の自立を確保するのに必要だったとする考え方は一定の合理性を持つ。とは言えそれは侵略する側の論理であって、戦略的には正しくとも国際関係としてはもはや許されざる状況に当時からなっていた。
もちろん、そこらへんの国際同意は現在はもっと厳しくなってて、国家の存亡がすぐソコの危機として存在するような緊迫した状況でも国際同意を得られるケースは少ない。
現代においては、膨大な経済力を有する大国が厚顔無恥に行うのみであろう。

他国に踏み込んで要塞を築くのを戦略とするならば、侵略を阻止する長大な壁を築くのは戦術レベルの対応といえるだろう。
日本がこれから自立した国家として自由な政治姿勢を保つコトを目指すのであれば、他国の侵略を防ぐ努力はしないとならない。第一に外交をもって交戦が必要ない状況にしておく必要はあるが、それでも物理的に侵略を防ぐ一定の軍事力は必要だ。

一般的に兵器は、より破壊力が大きく、より長距離の射程…と言うように改良を重ねるうちに、侵略を可能にする技術として発展してしまう。

しかし専守防衛を是として、それに特化した軍事技術を開発するコトはまた別の問題だ。
膨大な破壊力は、自国防衛には使えない。自国の領土を灰にしても意味が無い。
進入してきた兵器のみを的確に破壊するようなものだけ考えた方が良い。

自国の領土を遙かに超える射程は射程内の国に不安を与える。北朝鮮のはちゃんと飛ばないような気はするが、まぐれで家に飛んで来るかもしれないし。
この北朝鮮の戦略は他国への圧力としてやってるコトなんだろうが、外交圧力というのは国家間の信頼関係があって意味をなすので現状ではあんまし意味が無い。
誰しもこの国は潰した方がいいではないかとしか思わないし。

そういう意味で、日本が北朝鮮と同じような戦略をとるのが良いとはとても考えられない。
とは言うものの軍事力というものを一切排除した紙の家に国民を住まわせるのもまた無責任だと思うし、国民も不安で外交も弱腰になって不利益を被る。

現在の自衛隊の軍備は、米軍のサブセットみたいな状況であり、独自の工夫はあるものの基本的には普通の標準的なセットだと思う。
これを日本の国土の条件に限定し、あくまで国土を防衛する、国民の生命と財産を守る…と言う機能に限定して戦術をたて、その技術を専門に開発したらいいではないだろうか。

例えば超強力なレーザー兵器を海岸及び島嶼に配置すれば領土防衛はできるんでは無いかと思うし、水平線を越えたトコロまでは到達しないので侵略には使えない。

もう二度と戦争をしないと言う誓いは評価するが、自らに自信をもってもう一歩、前に進むことも必要だとも考えるのである。

軍事研究は「過ち再びたどる」
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=2&from=diary&id=4033874
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