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2016年05月23日00:17

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今日の『真田丸』

今日は源三郎が妻のこうを離縁した話から。

源三郎が後に本田忠勝の娘の稲を妻に迎えるってことは、ずっと前にナレーションでネタばれされて興ざめでした。
あれがなければ、かなりのサプライズだったのに……。
もちろん、史実を知っている人にはそうでもなかったかもしれませんが。

こういった強制離婚や強制政略結婚は、戦国時代には日常茶飯事でしたね。
今回この離婚と結婚を強制した家康も、信長によってその正室を強制離婚どころか殺害され、長男には切腹させるよう命じられます(諸説あります)。
さらには秀吉の妹を押しつけられ、その妹も夫があったのに離縁させられてのことだったといいます(これも諸説あります)。

それにしても、結婚式後に稲が「なんでもきいてくれるのか」というからどんな大それたことを言い出すのかと思っていたら「寒い」。
それってただ、離縁されたこうが女中勤めを始めたことを示すためのスートーリー上の必要性のみの小道具でしたね。

それにしても秀吉のセリフには名古屋弁を取り入れていてさすがだなと思うけど、なんで家康のセリフには遠州弁は、石田三成のセリフには近江弁がないのでしょう?
秀吉だけ農民の出身だからでしょうか?

今回も日本史の授業の秀吉関連の項目の定番である刀狩りが出てきましたね。
前の太閤検地と同様、日本史の勉強では重要項目なのにこれまでドラマでは全く触れられていなかった刀狩りが、ドラマとしては初めて話題に出たと思います。
方広寺の大仏も、これまでドラマではあまり出てきませんでした。
方広寺の大仏もは高さが現存の奈良の大仏よりも遥かに大きく、大仏殿は現在の東大寺大仏殿とほぼ同じといいますから、もしそのまま現存していれば京都の一大観光名所になったでしょう。
惜しいことです。

最初疑われた道休が本願寺に逃げ込んだ時、本願寺は聖域に入った者を保護するという名目で同級の取り調べを拒否しています。
これはユダヤ教に端を発し、古代ヨーロッパで広がったいわゆる「アジール権」と同じで、中世の教会や修道会のも引き継がれていました。
この後、近代になって王権が強くなったら廃止されていきますが、日本でもすでに同じような考えがあったのですね。

今回の落書き事件の始末に関して、なんでもと早く北政所(お寧)に相談しなかったんでしょう。
秀吉を動かすにはいちばん手っ取り早く効果的な方法なのに。
秀吉は確かに関白にはなりましたが亭主関白ではなく、実はかかあ天下だったんですね。

そのお寧の「秀吉は昔から怖い人だった」の発言に、むしろこのドラマの秀吉よりも「信長協奏曲」の秀吉を連想してしまいました。
あれは本当に信長在世中から怖い秀吉でしたからね。

いずれにせよこのドラマでは、やはり今回生まれた捨丸も後に生まれる秀頼も秀吉の実子路線で行くのだろうか?
ちょっと期待させといて、結局はフェイク?
少なくとも三成は関係ないように描いていますね。
自分的には、石田三成の豊臣秀頼実父説を支持しているのですが。
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