ワタシは最近すこぶる寝つきがわるい。
布団に入っても始発電車が走る頃までまんじりともしないでいることが結構ある。
だからといって、これまで服用していた睡眠導入剤を飲むと、今度はお昼ごろまで爆睡してしまう。
K先生に相談して、薬を軽いものに変えてもらったが、それでも朝がツライ。
朝がツライというか、昼まで眠いというか・・・
困った、困った。
* * * * *
その日は、デイサービスの日だった。
当然ながらワタシも早起きしてハハを送り出した後、仕事に行くつもりだった。
クーちゃんが吠える声が聞こえる。
「あー、お迎えのおじさんが来てくれはったんか〜」
・・・「はったんか〜」ではない、さっさと起きろ、ワタシ
しかし、その日はまぶたが開かない。
起き上がろうとしても強力マグネット板の上に置かれた安物のマグネットみたいに表になったり裏になったりして全く布団から離れられないのであった。ペッタンペッタン。
吠えていたクーちゃんが、吠えるのをやめて階段を上ってくる気配がした。
クーちゃんはワタシの寝ている布団の傍まできて(コレまでそんなことはしたことがなかったのに)ワタシに向かって吠えた。
「オバチャンが、オバチャンが、知らないおじさんといってしまうっ!」 と若干焦った感じで吠えているクーちゃんの声は悲鳴に近かった。
「ふにゃ・・・クーちゃん、あれはお迎えのおじさんだから大丈夫だよう・・・ムニャムニャ・・」 仕方のない飼い主である。
帰ってきたハハに聞くと「玄関で吠えてるから『オネーチャンとこいっといで』って言うたら、二階に上がっていった」と言っていた。
先日、同様のことがまたあったので、そのときは起こしにきてくれたときに「ハイ、ごめんなさい」と言ってすぐに起きました。
クーちゃんがナイスパスをだしているのに、ちっともボールの方をみてないオネーチャンである。
でも、このオネーチャンは悪びれることなく「クーちゃんの起こし方が悪い」だの「パスを送る前に、オネーチャンが気づいてるか確認しなさい」とか言うのである。
まったくどうしようもない。
どうやら、クーちゃん的には「オバチャンはオネーチャンが見おくってない時に一人で出かけたらアカン人」らしい。
オネーチャンがいなくても、クーちゃんを連れて散歩に行くのはOKなんよ。
公園の入り口には大きい階段があるんだけど、オバチャンが歩行器を持っているときだけ少し横に外れたところにあるスロープの方に向かう。
散歩に行くにも彼女の頭の中にはいっぱいカードがあって、状況に応じて組み合わせてるみたい。
不思議や〜
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