［趣味］BAD KIDS

ちょっと前から参加させてもらってる本好きグルチャでLGBTが話題になったから久しぶりに引っ張り出してみました。
直木賞作家、村山由佳さんの初期の傑作『BAD KIDS』。
裏書きはこんな感じ。


20歳も年上のカメラマンとの関係に苦悩する都は高校の写真部長。彼女が絶好の被写体と狙いをつけた隆之は、ラグビー部の同性のチームメイトに密かな恋心を抱いていた。傷つき悩みながら、互いにいたわりあうふたり。やがて、それぞれに決断の時を迎える。愛に悩み、性に惑いながらもひたむきに生きる18歳の、等身大の青春像をみずみずしいタッチで描く長編小説。


これ、初めて読んだのは大学生の頃だったんですよ。
主人公に近い年齢だったはずが、いつの間にやら「20歳も年上のカメラマン」の年齢に…。
いやはや、時の流れは恐ろしい。

この頃って、当然今よりもLGBTについての理解は進んでいなかったわけで。
(今もそれほど進んでるとは全く思わないけど)
読んだ当初はそりゃあ衝撃を受けましたよ。
言ってみたら「アブノーマル」な話なのに、あまりにも鮮烈で瑞々しかったから。

これもまたマニアックな例えになるんだけど、この作品を読むと思い浮かぶのが、
劇場版機動戦艦ナデシコの「ROSE BUD」っていう曲なんです。
多分2番の冒頭の歌詞からの連想なんだろうけど。

とにかく、この作品は本当に大好きで。
もしかしたら村山由佳さんの作品で一番好きかも知れません。
どれくらい好きかって言うと、ファンサイトに作中のサブキャラを主人公にした(本当に短いものだけど)ショート・ショートを寄稿したくらい。
「村山作品SS化計画」だったかな。
サイト自体が閉鎖したみたいだし、データも手元に残ってないけど。
記憶を頼りに復元してみようかなぁ…