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2016年05月05日01:44

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選挙争点は実はものすごく単純

強いアメリカと弱いアメリカのどっちが好きか? そういうごく単純な争点。

共和党は基本的に重工業や石油産業や軍需産業や農業を基盤としており、民主党は国際金融資本やITやメディアコンテンツを基盤としている。

このグローバル化時代、自国でバリバリ生産するよりも、先進国は資本と情報(先端技術)だけ握っておいて、手を動かして生産するのは人件費が安くて労働人口が沢山いる新興工業国にやらせる方が合理的で儲かる。というのが常識になっていた。

そういうグローバル経済理論に基づいてユダヤ資本が中国、インド、トルコ、ブラジルといった新興工業国に大きく投資し、21世紀の最初の10年ぐらいはそれで大いに儲かったので、ユダヤ資本との関係が深い民主党が大統領選でも勝っていた。



しかし生産を新興国に振れば、アメリカの内需は減り、資本輸出や情報の創出や最先端技術の開発に関わっている層以外は収入が上がり難くなり、貧富の格差が開いてくる。

内需減少で貧富の格差が開いても、富裕層が大いに儲かっていてたくさん納税していれば、結果的には社会は回る。

しかしギリシャ債務問題や中国債務問題(こっちは日本のマスコミはスルーしたが)で独仏のユーロ圏が大いに財務が痛み、アメリカもこの二つの五輪景気に大いに突っ込んだので、財務的にはかなり苦境に立っている。

もっともアメリカの場合は、子分の日本が五輪バブルに参加していなかったので(というか村八分にされた)、皮肉なことに五輪バブルに参加しなかったお陰で日本の財務は痛んでいなかったので、日本という優秀な子分を持っていたアメリカは、独仏ほど酷い事にはならなかった。



戦争をやると、金・物・人の流れが戦時モードになり、金転がしをやって利ざやを抜くのが得意なユダヤ資本としては、通常の市場経済のマネーフローではなくなってしまうので、戦争はあまりやりたくない。

戦争をやりたくない、と書くと何か素晴らしいことのように見えるが、世界で一番軍事力が強い国であるアメリカが軍事にヤル気がないと、各地の軍事勢力が、アメリカが軍事介入して来ないのだったら、では地元では一番強い我々が。。。 となって、各地で好き放題やるようになる。

基本的に世界の常識は武力で切り取るのが第一で、強い国が既に武力で囲った内側だけが非武装で、外敵と戦うことや隣近所の犯罪者から身を護るコストを省略できる。

ロシアのプーチンは、アメリカ(というかオバマ)は介入して来ないと踏んでいるので、黒海周辺や中東で好きなようにやっている。

アメリカが中東でヤル気が無いから、ISという新興巨大テロ組織も発達した。

アメリカにヤル気があれば、ウクライナの内戦の流れ弾で民間の旅客機が撃墜される事件は起きなかったかも知れないし、ISによる住民の虐殺や奴隷化やテロはもっと少なくて済んだかも知れない。



オバマ民主の8年間は、一部の金持ちだけ国際的に儲けたが、基本的には格差拡大で、内需が減っているので格差の下から上にチャレンジする機会も減少してしまい、格差固定になった。

外交的には、オバマは軍を動かさないと他国に見切られていたので、アメリカが舐められることになった。

弱いアメリカ、チャレンジする場がないアメリカ、だけど移民はじゃんじゃん増えるアメリカに嫌気がさしたというのがアメリカ人の本音だと思うが、本音トークしてしまうと差別主義者だとか、封建的で排外的だとか、戦争推進者だとか言われて吊し上げられるので、建前上は発言を控えているだけだと思える。

みんなが礼儀正しく建前トークして、差別も争いもないフリをしてるけど、なんだかよく分からないけど漫然と不活性で、一度失敗したら再チャレンジ不可能で、それ故にうっすらと貧乏になってゆく。そうなりつつあったアメリカに、Noが突きつけられているのだと思える。



トランプが当選後に良い実績を出す大統領になるのかというと、かなり疑問符が付くが、選挙は勝つだろうと思う。

米民主党の政治は、インド以外はみな新興国投資が失速の状態で行き詰っており、民主党政権が続けばオバマ時代に焦げ付いた投資の尻拭いで、まだ当分弱いアメリカが続くだろうと、先が見えてしまっている。

トランプとそのブレーンがアメリカを立て直せるのかというと、あまりそんな気はしないが、少なくとも今よりはマシになるような気はする。少なくともアメリカ一国にとっては。

アメリカが民主党ベースの国際投資を手仕舞うと、損する国も当然出てくる。中国やブラジルなど大損ぶっこくのではないかと思える。

中国とドイツは互いに大量に国債を持ちあっているので、中国が大失速したらドイツも連鎖でコケる。

そうなるとグローバル経済的には縮小してしまうのだが、アメリカ一国の視点で見れば、自国内で食料もエネルギーもほとんど賄えて、製造業の原料の鉱物や木材なども自国でけっこうなんとかなるので、世界中に散っていた資本をアメリカに戻して内需を増やせば、アメリカとしては問題ない。

増やした国内生産を、どこかで戦争やって派手に消費すれば、落ち込んだ景気も回復するだろう。アメリカ視点としては。

トランプが大統領になれば、そう出来る可能性がかなりある。



クリントンが大統領だと、今までの中国投資の流れにずっぽり浸かっているので、無下に中国やドイツのメルケルを切るわけにも行かないので、クリントンでは大胆な路線変更は出来ない。

クリントンが勝てるとしたら、トランプが大失策をするか、もしくはクリントンが、民主党とユダヤ財閥をぶっ壊す! と宣言して実現性のある大改革のプランを提示するかだろう。

もちろんクリントンはユダヤ財閥をぶっ壊したりはしないので、ほぼ手詰まりで、トランプの失策待ちだと思える。

アメリカ人が建前を気にしてなかなか言えない本音をどぎつくぶっちゃけたトランプは、選挙戦術としては正しかったと思う。

世界最高権力としてはどうなのか、というのはまた別の話だが。



米大統領選、トランプ氏の共和党候補指名確実に クルーズ氏撤退
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=52&from=diary&id=3977094
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