ミヤコメッセの百円均一の続き。
『近松秋江傑作選集 第三巻』(昭和十四年十月十日中央公論社)。収録作のうち集英社版日本文学全集『近松秋江集』で読んだのは「苦海」だけなのが嬉しいです。できたら第二巻も見つけたい。(第一巻の収録作は『近松秋江集』で既読。)後で善行堂さんに寄ったらこれの三冊揃が並んでいて吃驚(値段にも)でした。
『卍』谷崎潤一郎(昭和二十二年一月二十日再版新生社)装幀東郷青児。カバーが破れていたので補修。この本は初版が函付きで再版がカバーなのかしらん。文月さんの二百円均一に裸本が出ていて、どうしようかと悩んだのだったが、それが初版だったかどうかは確認しなかった。
『文藝倶楽部 第十七巻第三号』(明治四十四年二月一日博文館)。ご覧のとおりボロボロです。でも徳田秋聲の「暗い町」が収録されているのと、
木版口絵が残っていたのです。
次は今年はじめての善行堂さん。
取り置きをお願いしていた『古本屋写真集』をようやく頂きました。岡崎、古ツア両氏のサイン入り。
いろいろ話しながら棚を見ていたら、四天王寺やミヤコメッセで、あれへんかなあと探していた一冊が。
『菅茶山』富士川英郎(昭和五十六年四月十日筑摩書房)日本詩人選30。函欠ながら自筆の謹呈箋が貼ってあり、それなりのお値段でしたが、図書館になく、日本の古本屋では福武の二巻本より高かったりしますから、納得して頂戴したところです。
善行堂さん、店内がずいぶんすっきりしておりましたです。
ログインしてコメントを確認・投稿する