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2016年04月13日09:49

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最近、考えたこと。Part0038



 さてと、前回は海軍戦略と地政学のおさらいして「内海理論の図上演習」を行うって話をした。今回はその「駒」となる兵装、特に「空母(航空母艦)」について解説していきます。当たり前の話だが、空母の歴史は航空機の発達の歴史と並列的に展開されてきた。だから、軍用航空機の発達史も同時に概説する。まず話は19世紀に鳥の滑空を研究していた一人の男に始まる。その男の名前はオットー・リリエンタール。ユダヤ系ドイツ人の技師で英国の工学者サー・ジョージ・ケイリーの成功を見て「グライダー」の開発に取りくんだ。ここでのポイントは


「羽ばたかなくてもいいんだ」


ってこと。ここに気付かなかった為に如何に多くの有為な先駆者(パイオニア)達が命を落としていったことか(ToT)。わかった後でも犠牲者は続いた、リリエンタール自身1896年(明治29年)8月9日、失速して15メートル(4階建てのビルの屋上の高さ)上空から墜落し還らぬ人となった(ToT)。だがリリエンタールの「研究」は航空工学に科学性を持ち込んだとても立派なもので、アメリカにそれを読んで感激した「自転車屋の兄弟」がいた。ウィルバーとオーヴィルのライト兄弟だ。兄弟は「ライト社(現在のロッキード・マーチン社)」を立ち上げ「動力グライター(飛行機)」の開発に取りくんだ。そして1903年12月17日初飛行(約260m)に成功した。ここでのポイントは3つ。


「水平に加速すると垂直に上昇できる」

「翼は2枚でなくても良い」

「左右の羽の形状を変えることで曲がることができる」


って事。まさにコロンブスの卵。水平に加速しているのに翼が生み出す「揚力」によって勝手に「垂直」に上がれるのだΣ(OoO)。びっくり!この事実は中々判って貰えずライト兄弟は「先駆者(パイオニア)の苦悩」を散々味わうこととなる(-_-;)。ライト兄弟の工夫の一番大きなところは真ん中だろう。直前にリリエンタールが墜落してるしね。「揚力」増強の工夫で羽を4枚にしたのは正解だった。また、これがあったからこそ3番目の挑戦ができたんだしね、これがなければ全く使い物にならなかった。ただこのすぐ後で述べるが「全翼機」だったフライヤー1号は操縦が難しく、安定的な「操縦システム」が必要だった。これを実現したのがルイ・ブレリオやヴォアザン兄弟、ロベール・エスノー=ペルトリといったフランスの航空工学者たちだった。之はほんとうに劇的進歩だった。彼らは飛行機が発明されると「ライト社」からすぐ実物を取り寄せ改良を加えた。主な改良点は二つ。


「尾翼の設置」

「エンロン(補助翼)等による操縦」


だ。今でも飛行機は上から見ると「十字架」状をしているが、鳥の尾のように後ろに機体を伸ばすと航空力学的に非常に安定するのだ。続いて、エンロン(補助翼)、ラダー(方向舵)、エレベーター(昇降舵)、スティック(操縦桿)、ペダル(方向板、昇降板)といった今も使われている「操縦システム」が開発されて行った。なんと、10年いや実質的には5年ほどで完成した。6年後にはドーバー海峡横断してるよ。ちなみに翌年には日本の徳川男爵が代々木公園で日本初の実験飛行に成功してます。この時期の「技術的進歩」早すぎ(-_-;)。今以上ジャン!そして、このあと航空技術は「とある出来事」を契機にそれまで以上に劇的進歩を遂げることとなる。


そう「戦争」ある。


 第一次世界大戦(汎欧州戦争)が始まった。「システム」的にはあまり変化はなかったが「品質」的には劇的に向上することとなった。いつの時代、どこの世界でも「戦争」を始めとする「命がけの挑戦」はあらゆる技術の「品質」を劇的に向上させる。あらゆる面でね(ToT)。だが、良く誤解される点だが「新技術」自体は実は「平和」の産物なのだ。このテーマは今後、軍需産業を再建しなければならない俺たち日本人にとって「非常に重要な論点」なので改めて別項を立てることにするよ。始まった大戦はまたたくま全世界に波及したあげくに戦線は膠着。戦局を打開するために交戦国はあらゆる新技術を惜しみなく投入した。そのひとつが航空機だった。軍用航空機の誕生だ。現代の軍用無人機や軍用衛星と同じでそれは「偵察機」から始まった。ここでのポイントは


「無線技術の開発」


だ。だって有線じゃ連絡できないでしょ飛行機なんだから(笑)。ちょうど直前に発明されてるんだよね(1894年、マルコーニ)。ちなみに気球も「偵察機」として使われたが成りはデカいし、動きは鈍いしで集中砲火をあびて全機あえなく撃墜されました(笑)。お互い「偵察機」を使い出すとしょっちゅう会敵(軍事用語で出会う事)することとなった。そしてお互い「殺っちまえ!」ってことに当然なった。戦争中なんだから(-_-;)。空中戦の始まり始まりーーー。最初はピストル撃ち合ったり、レンガ投げつけたり今見ると笑える話がいっぱいなんだけど、やがて空中戦専用機つまり「戦闘機」が開発されそれは本格化していった。ここでのポイントは


「固定機関銃(機銃)の採用」

「装甲板の設置=金属製航空機の採用」


だ。特に前者は「革命的」だった。なぜなら飛行機の姿勢制御技術がそのまま「戦闘技術」そのものになったからだ。それは「ドックファイト(空中格闘戦)」の開始であり、「エース(撃墜王)」の誕生だった。真っ赤な機体に乗った撃墜王と、どっかで聞いたことのある人がリアルに居た時代(笑)。後者は今も解決されない二律背反の航空工学上の大問題だ。「硬い=重い=鈍い」か「薄い=軽い=速い」かで世界中の航空工学者は悩むこととなったわけだ。義理と人情はかりに掛けりゃ義理が重たい戦闘機!と後者の代表的航空機が実は「ゼロ戦」だったりする(-_-;)。さむ!ふーーー(-_-;)。そして、短い戦間期をはさんで「チョビヒゲ」登場。また世界は戦渦に巻き込まれちまったわけだ。ここでのポイントは


「弾薬投射力の飛躍的増大=爆撃機誕生」

「陸上・海上部隊との連携の開始=戦術ドクトリンの開始」


実は第一次大戦時、航空戦は「情報戦」の一部であり敵軍に直接打撃を与えるものではなかった。だが、戦間期に自動車の普及と共にガソリンエンジン等の内燃機関が劇的に進歩し航空機の弾薬搭載能力は飛躍的に向上した。そして「大砲」に変わる弾薬投射力として認識され始めた。ここにこれを前提とした二つの戦術ドクトリンが開発された。
「電撃戦ドクトリン=エアー・ランド・バトルドクトリン」と「航空機動部隊戦術=エアー・シー・バトルドクトリン」だ。前者はドイツが後者は日本が開発したが使いこなしたのはアメリカだった(ToT)。アメリカ人要領いいね。ふーーー(-_-;)。さてとこの二つの戦術ドクトリンを一言で纏めると


「大砲の代わりに飛行機を使おう!」


だ。小型爆撃機3機で戦艦の主砲一発に匹敵する。大型爆撃機一機で戦艦の主砲の一斉射撃に匹敵する。しかも射程距離が100倍だ。そりゃ、そうなるわな。極端な例を挙げるとベトナム戦争時、ケサンの戦いで4個師団の北ベトナム軍に包囲された1個旅団の味方を助けるために米軍は「原爆4発分」の通常爆弾を敵の頭の上に叩き付けた。作戦名は「ナイアガラ」だ。いくらゴージャスなの好きったってこれじゃ破産するわな(-_-;)。これにこりて開発されたのが宇宙開発にも使われている「合成開口部レーダー」と「精密誘導爆弾」なわけだ。話がずれた、元に戻そう。ここに一つ問題があった。大砲の弾は撃墜できないが飛行機は撃墜「できる」のだ。ここに生まれたのが


「制空権思想」


だ。海軍の「制海権」思想を応用したもので、之は必然的に次の思想をもたらした。


「戦闘機万能論」


だ。簡単に言えば全部戦闘機にしちまえって事。デッカイ機体にデッカイエンジン乗っけてブーーンと引き上げて、最初に弾丸つんで敵の戦闘機をやっつけ、その後で同じ機体に爆弾積んで地上の敵をやっつければいいじゃねーーか。ゴージャスにいこうぜ、ゴージャスによ!ってわけだ。正解だった。つまり、


戦闘爆撃機(ファイター・ボマー)


の誕生だ。同時期、日本ではパーの艦隊派が「制空権思想」を理解できずなんと「戦闘機無用論」が台頭する始末(ToT)(ToT)(ToT)。理由は「爆撃機の方が速いから」だって(怒)。パーの艦隊派は「制空権思想」どころか「爆撃機は爆弾積まなきゃ意味がない」って理解してなかった(ToT)。「水からガソリンが取れる」って信じてるパーを連合艦隊司令長官に就けるのはやめてくれ(激怒)!おかげでただでさえ負けが込んでるのに戦闘機も爆撃機も両方不足して、技術的改良は全てストップ。訓練不足のパイロットが乗った繊細優美なゼロ戦は筋肉モリモリのグラマンに空中で「皆殺し」にされるはめになった(ToT)(ToT)(ToT)。以後、技術的革新は続いたが運用思想的にはそのまま現在まで続いてる。主な技術的革新は以下の六つ


ジェットエンジンの採用

レダー技術の応用

ミサイル兵器の採用

コンピューター技術の応用

ステレス技術の採用

AIコントロールの応用


だ。ひとつひとつ書いていくと正直きりがない。今後必要に応じて解説していくことにします。さてと、結局本題の空母まで行き着かなかったな。ま、上記航空史を理解してもらわないと話にならないし(-_-;)。それはまた次回語ろう。とほほ。


おまけにみくしー検索かけてみました。ふーーー(-_-;)。

 「航空史」

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