粗利にしめる広告費の割合。
粗利1億なら9千万は広告費なんてのもある。
無論、業種によって大きく違うし、それぞれの企業によっても違う。
また実際には広告宣伝費なのに開発部門の費用とごまかしている例もある。
ネットによるインタラクティブな広告の出現により状況は変わりつつある。しかし、それでも利益の大半は新製品の開発のためではなく広告に使われる。
売り上げに対する粗利の比率も業種によって大きく違う。しかしまあ、粗利比率が大きいモノほど広告費比率も大きいような。傾向に過ぎないが。ゲームとかクスリとか化粧品とか…家電の類も結構おおきい。ここに挙げた業種だと、98〜60くらいかな。
なぜ広告費にカネをかけるのではなく、他より開発費を多く取って他にまねできないような製品を作って売らないか。
それは開発より広告の方が利益に対する効果が高いため、また今までそうして来たので前例を外した上で失敗があると(利権のあるトコロから)追求されてしまうため。
新製品の開発というのは、無限の可能性はある。いつの時代でも必ず新しいモノはできる。
しかし、画期的な発明は過去の蓄積が多くなればなるほど得るのは大変になってくる。
同じ時間と金をかけても、同じレベルの収益をもたらす発明ができなくなって来るワケだ。
その点、広告は夢物語なので派手に展開すれば、売り上げは伸びる。また従来品のカバーだけ取り替えて新製品とうたうことができる。消費者も自ら商品の吟味をしなくなり、ステマの評価を見たりはするが…広告を鵜呑みにして買ってくれるのである。
開発にカネをかけなくなったから、新技術ができなくなり、よけいに広告宣伝技術だけで「ことばたくみに」売ると言う方向性になってしまったと言うトコロだろう。
広告を生業としてやってる人たちは大変だ。そういう中での競争になるから。
ただ、広告の成果というのは随分抽象的なもので、いくらかけていくら儲かったと言う明確な数字にはならない。
巨大産業として存在する広告業界の自己申告的な成果を鵜呑みにするしか無いのは企業とて消費者とあまり変わらないとも言えるのかも。もっとも広告業界自体にだって判ってはいないのだが。
ガリガリ君とカップヌードル「攻めたCM」の命運を分けたものはなにか
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=40&from=diary&id=3942550
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