井原隆二「新編 言志四録」(PHP)より。
【原文】
平心に之を聴けば、婦人や儒子(じゅし)の語も亦天籟(てんらい)なり。
【現代語訳】
心を平らにして聞くならば、婦人や子供の話にも妙味があり教えられることがある。自然の音楽のように聞こえることもある。
【解説】
小学1年の孫がA君とともにB君の家に遊びに行っての話。
「僕とB君は1本60円のビン入りジュースを飲んだがA君は30円きりしかなくて飲めない。そこでA君は空ビン2本を20円に替え、足りない10円をB君のお母さんから借り、60円にして飲み、自分の空ビンを10円に替え借金を返した。
これでも僕は学校へ行くとA君より算数の点数は上なのにA君は30円で飲んでいる」と話している。
思うに、両親からやり方を教わったわけではないだろう。
大人にそれだけの知恵があるとは思わない。A君は困難から考えず、可能から考えたからの知恵である。
ということで孫から教えられた次第である。
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