【書き下し文】
蝸牛(かぎゅう)の角上(かくじょう)に、
雌(し)を較(くら)べ雄(ゆう)を論ず。 (菜根譚後集13)
以下、守屋洋監修「菜根譚の教え」より。
ちっちゃな世界でわめくんじゃない。
「蝸牛」とはカタツムリのことです。広い宇宙から見れば、私たちはカタツムリの角(つの)の上に住んでいるようなもの。そして、私たちの一生は、飛び散る花火のように短いのです。そんな狭い世界や短い時間の中で、勝った、負けたと騒ぎ立てるのは、バカバカしいことです。
ついカッとなって、友人や家族、同僚などと口論になってしまうことがあります。でも、たいていの場合、「何であんなつまらないことで言い争ってしまったんだろう」と後悔するもの。そのときは、「絶対に譲れない!」と思っていた主義主張も、後から考えれば「相手の言うことももっともだ」と感じることも少なくありません。
つまらない争いごとで時間を使うのは、もったいないこと。カッとなってしまったそのときは、ぜひカタツムリを思い出して下さい。彼らのように、のんびり、ゆったり、おおらかに。それが、心豊かに生きる秘訣かもしれません。
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