ケンカの芸術

愛し合うことは一生ケンカしないこととは違います。
二人の間の衝突をどのように解決するかは、恋人や夫婦間でとても重要な問題です。

１、簡単に別れを口にしないこと。

どんなに激しくケンカしても、絶対に「別れ」という言葉を言い出してはいけません。ちょっとやそっとでは修復できない傷となってしまいます。

２、ケンカが終わったら、お互いにちゃんと謝ること。

多くの人はケンカが終わった後、相手から謝ってくれることを期待してしまいます。ケンカの後もギクシャクした関係が長引けば、些細な事でまたケンカへと突入してしまいます。

３、ケンカ中に関係のない昔のことを持ち出さないこと。

ケンカの最中は、自分の立場を有利にしたいがために昔のことまで持ち出して言い争ってしまいがちです。しかし、関係する物事が増えれば増えるほど、収拾がつきにくくなってしまいます。

４、冷静にはなっても冷戦にならないようにすること。

言い争いが発生すると頭に血が上り、言葉も行為も大脳の思考を通さずに本能のまま行ってしまうものです。賢い人は、頭に血が上りそうになった時は先にその場を離れ、必要ない衝突を避けようとします。これは冷戦の開始ではありません。一度冷静になって、心を落ち着かせた状態で話し合う時間を見つけましょう。

５、ケンカもＴＰＯをわきまえる。

ケンカをしてはいけない時にケンカを始めてしまうと、なかなか心も落ち着かず、またケンカも長引いてしまいます。ケンカをしてはいけない時間とは、例えば出勤前、お酒を飲んだ後、仕事が終わった後、寝る前や病気のときなどです。
話し合いによる衝突が避けられないようなことがあっても、このようなときは絶対にケンカをしてはいけません。

彼と幸せな生活を続けるために、まったくケンカしない事は不可能です。
しかし、建設性のあるケンカはお互いの関係をもっと良いものにするでしょう。

（台灣新生報より）