一度に二人を好きになる　これって正常？２

昨日のつづきです。
私は彼女と話しているとき、まず道徳的なことは横において、単純に心理面から話し始めました。自分と向き合うとき、自分のことがはっきりとわからないので、道徳感を持って
自己判断をするのです。自分をはっきりと見ることはとても難しいことですが。

ちょっとネガティブな心の経験は横に置き、その中からできるだけいいことを学ぶのが
いいのです。彼女はこの中で何を学んだでしょうか？
彼女は、もともと一度に二人を好きになりました。しかもあるときは二人に対しての気持ちは
とても強いのです。私に聞き返しました。「これって正常かしら？」

例を挙げると、ある人が韓国のドラマを好きになって、結果その中のあるイケメン俳優を
好きになりました。その後数えていくと、何人ものイケメン俳優を好きになっていました。
彼女は「そういうことじゃないみたい。」

私は言いました。「今はただ、ドラマから現実のことについて話しています。
一度に二人のことを好きになる、この二人の形は、たぶんぜんぶ違うかもしれません。
話し方の感じも違います。有名な女優、歌手、みな押しのけることができないでしょう。
でも大切なポイントは、情を持つ、礼儀を持つ、今の悩みを遮らないことです。」
彼女に尋ねました。「将来同じことが起きたら怖い？」

彼女は答えました。「実際あり得るかもしれない。」と。彼女は守ってくれる人、
愛してくれる人が必要なのだと。でも矛盾しているところは、もし学生会長が二股をかけている
ことがわかったら、普通躊躇することなく彼と別れるでしょう。
でも彼女にそんなに度量はありません。これが彼女のちょっとした痛いところです。

もう一つ向き合わないといけないことがあります。大部分の人が口では否定しても、
実際、関係の中ではダブルスタンダード現象、いわゆる矛盾したことを使い分けていることです。私はミスをしても大丈夫、あなたはダメ、みたいな。

特に権力が対等関係にないときは更に明白です。親子関係でも、大人が何か間違っても
許されるのに、子供は訳もなく罰せられる。言い訳をすると、もっと罰せられることが
ありますよね。

延々と話し合いました。普段彼女は人とこういう話題で話すことが叶いませんでした。
話し合うことで、私たちは自分自身を更に認識することができ、人について知識を
学ぶことができました。

実際、私たちは太陽の光を浴びると後ろに影ができます。違うところは、ある人は影の存在に
なりたくありません。聞いたり見たりしたくないのです。
またある人はその影を振り返ってはっきり見ようとします。その影を明るく変えるように
するのです。私たちが受け入れられる本当の一部分です。そんなに怖いことではありません。
自分自身さえ全部受け入れられない一つのことが、どうやって他人が
受け入れられるでしょうか？

今周刊より