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2016年03月12日02:11

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赤城山　H28.03.10

武尊山の登山を終えて、雨の中を赤城山の大沼を目指して県道4号線の上毛三山パノラマ街道を走っていた時の事、時刻は19時頃でしたが、標高が上がるに連れて次第に雨から雪に変わって来て、標高1000mを越えた辺りからは普通タイヤでは厳しくなり始めました。これには気持が萎えてしまって、ここで引き返すと前橋ICから高速に乗りこのまま家に帰る事にしました。しかしいざ高速に上がる段階になってナビで検索して見た所、長野県内は延々とチェーン規制が敷かれていて、これでは帰るに帰れません。仕方がないのでそこから赤城ICまで走らせて再度、大沼を目指す事にしました。そして標高1200m辺りで敢えなくスタックしてしまうと、ここで漸く初体験のタイヤチェーンを使って見る気になりました。今回の山行から用意した最終兵器なのですが、ぶっつけ本番でも案外簡単に装着する事が出来て、そこからは気分的には無敵の雪上車となって、赤城山の最高峰である黒檜山の登山口に辿り着いたのでした。雪はもう降り止んだ様子で、時刻は既に22時を回っていたので後は寝るばかりです。

そうそう、スタックと言えばこの赤城山に向かう途中でも、標識通りに走らせていたら妙な所に導かれてしまって、“この先、冬期通行止箇所あり”の看板があったものだから、その丁度手前の広い空き地でUターンしようとした所が前タイヤがズボッと落ち込んでしまって、よく見たらそこは綺麗に耕された畑だったという事がありました。前後に動かして漸くスタック地獄から抜け出せたのですが、車道と全く段差なく畑が接しているので、これは間違いなく他府県者を狙ったトラップだと思ったのでした。それともそんな所に落ち込むのは私だけ？

翌日は5時半に起きると、簡素な朝食を済ませて6:50から登り始めました。この日も登山者は私一人だけで、トレースの上に10cmほど降り積もった新雪を踏み締めながら歩を進めます。暫くして猫岩という開けた場所に出ると、そこからは全面結氷した大沼が一望に見渡せてとても見事でした。小鳥ヶ島に鎮座する赤城神社まで渡された朱塗りの橋に、氷上に張ったワカサギ釣り用のテント群が特に目を引きます。上を見上げると山頂は間近に迫っていて、何だか呆気なくも思えましたが、天候は晴れ間を見せていて風もなくて申し分ないし、標高が上がるに連れて雪質はパウダースノーと化して、しかもそれを踏み締めているのは私だけなので気持は高揚していました。本当に、この三日間を通して何て幸せな山行であろうか。私は山の中では人の気配さえあればそれで充分なのであって、ただ一人山と向き合っているこの時間は何物にも替え難いです。8:10に黒檜山に登頂すると、そこから少し離れた展望の良い所でゆっくりと過ごしました。昨日登った武尊山が白く輝いて見えて、その右手には尾瀬の至仏山と燧ヶ岳、昨年に登った谷川岳と苗場山は雲に隠れて同定できなかったけれども、今年登る予定の山はあそこであるかと飽きずに眺めていました。

折角なのでこのまま駒ヶ岳に縦走して大沼に下りる事にします。と言っても距離は近いし下りが主になるので大した事はないのですが。雪の上には人以外にも色んな動物の足跡が残されているので面白いです。駒ヶ岳を越して大沼に下る急坂に差し掛かる辺りで漸く2名の登山者に遭遇して、その後はその踏み跡を辿る形で10:20に下山しました。そして赤城神社に立ち寄ってから車に戻ると、先ずは必要のなくなったタイヤチェーンを取り外して、関越自動車道の赤城ICから上信越自動車道の佐久ICまで、そこから暫く下道を走らせて、中央自動車道の岡谷ICから再び高速に上ってといういつものコースで21時前には家に帰り着きました。走行距離は1377kmで、漸く N ONE は累計走行距離を20000kmに伸ばしました。軽自動車で何の不足もありませんよ。

走行距離、1377km
給油量、79.0L
燃費、17.4km/L