世界のアクションスター、ジャッキー・チェンと、『ハイ・フィデリティ』などのジョン・キューザックが共演を果たしたアクション活劇。シルクロードで前漢とローマ帝国軍が争ったという史実をベースに、さまざまな陰謀が渦巻く中、命懸けで戦う猛者たちの姿をスクリーンに焼き付ける。ローマ帝国軍執政官の冷徹な息子を『戦場のピアニスト』のオスカー俳優エイドリアン・ブロディが怪演。忠義を胸に立ち上がる名もなきヒーローたちの姿に引き込まれる。(シネマトゥディより)
久しぶりに来たわれらがジャッキーの映画。さすがにジャッキー。エンターテイメントに徹しながらも勧善懲悪、人情満載。見応えのある映画に仕上がっていました。史実に基づいた物語らしいですね。でも、そこは映画ですから、かなりの脚色があるものと思われます。もちろん、細かいことを気にしだしたら突っ込みどころはたくさんありますが、それはそれ。
例えば、ジャッキー率いるシルクロードを守る「西域警備隊」の美しい演舞と、ジョン・キューザック率いるローマ軍の力強い演舞。そして力試しの試合。元来不必要と思われる彼らのこういった見せ場は、物語を離れてのエンターテイメントとなっていました。
紀元前50年、その頃シルクロードのあたりには36もの部族が存在していたそう。 その地の平和を守るための「前漢西域警備隊」。その司令官がジャッキーです。しかし、隊は何者かが企てた陰謀により汚名を着せられ、辺境の関所に送られることに。そこへ、ローマ帝国の将軍ルシウス(ジョン・キューザック)が執政官の幼き息子を連れて逃げてきます。最初は警戒していた彼らも、お互いに悪意のないことを悟り、助け合うようになります。
武勇に優れたルシウスは、執政官の長男(素行が悪くて、跡取りを弟に持って行かれた兄。演ずるはエイドリアン・ブロディ)に追われ、幼い跡取りを連れて逃げていたのですね。エイドリアン演じる兄は、自分の将来が約束されなかったことを恨み、父親を殺した上、弟の目も潰してあったのです。しかしどうやら、一方的だったのか両思いだったのかははっきり描かれませんが、この兄はルシウスを愛していたようです。
ともかく、元来やさ男のはずのエイドリアンも、「プレデター」再来。ジャッキーや他の男相手に見応えのあるアクションを披露します。その剣さばきの素晴らしさに、「これだけの男、なにかのつまづきさえなければ、賢帝になれたであろうに」と思わせました。
悲しいけれど、エイドリアンは悪役。そして、死ぬのは悪役だけではありません。西洋の映画では考えられない展開にはなりますが、見応えのある映画に仕上がっていたと思います。楽しめました。
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