mixiユーザー(id:8426595)

2016年02月23日14:30

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あの凄い Bike は何故に凄いのか?

見れば見る程に、知れば知る程に、この Bike が凄い。
先日に記した私の日記…
 
お題:あの凄い Bike を観察してきた 
http://mixi.jp/view_diary.pl?id=1950064265&owner_id=8426595
 
…の続きを記しておこうと思う。
今回も私の視線でこの超絶 Machine を勝手に Reports する。
前回の日記では、やたらと「高額なお値段」の話が付いて回ってしまった。
まぁ〜、いかんせん1台が ¥21,900,000 だからねぇ〜。
その桁違いな価格はいかがなものか? 
この ”RC213VS” に、果たして「2,000万円 以上」の値打ちがあるのだろうか? 
激しく疑問に思うのはこの私に限らずであろう。
今回はこの “RC213VS” の価格の意味も含め、探ってみようと思う。
 

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まんま Moto-GP Machine を公道走行可能にしてしまった、この “RC213VS” 。
しかし、Image Leader の(”S” が付かない)”RC213V” と見比べると、あちらこちらに異なる部分を散見する。
まぁ〜、それは仕方が無いであろう。
その “RC213V” は HONDA Racing が「Moto-GP で勝利する」ために造られた Works Machine なのだから、Season を通じて「常に変化し続けている」ようなものだ。
 

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写真は Web のあちらこちらで掲載されているもの。
HONDA が造った Moto-GP 向けの市販 Racer である “RCV1000R” だ。
前回の日記でも触れたが、“RC213VS” はこの “RCV1000R” を基本にしていると思われる。
比べてみると「そのまんまじゃん!」なところが結構に多い。
ソレが最も顕著なひとつが Swing Arm だ。
Works Machine の “RC213V” の Swing Arm と見比べると、言葉は悪いが「安っぽい」感じに見えてしまう “RCV1000R” の Swing Arm 。
「安っぽい」と失礼な表現をしてしまったが、実はこの Swing Arm だって「うわっ !!」な手間と匠の技で造られているのだから誤解してはイケナイ! 
Works Machine の “RC213V” が「極端にスゴ過ぎる」のだ。
さて、この “RCV1000R” の Swing Arm をよ〜く見てから “RC213VS” と比べてみよう。
 

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ん〜。
その形状、溶接箇所、溶接の仕方まで、まんま “RCV1000R” の Swing Arm とそっくりではないか。
量産車とは次元が異なる、手作りの逸品! 
この Swing Arm だけでも「どんだけ?」の手間と費用が掛かっているのやら…。
やっぱりコレは Road Going Moto-GP Machine である事に「疑いの余地は無し」である。
本物の Racing Bike だよ。
 

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これが本物の Racing Bike である証は随所にあるが… 
 

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…その極め付けのひとつが、あの奥に見える。
 

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よ〜く見ると「何じゃこりゃ?」な形状の Top Bridge にも驚愕なのだが…。
今回注目するのは2本の Outer Tube の間、Stem Shaft が通っているアソコだ。
 

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ん〜、やっぱり本物の Racing Bike だよ。
 

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コレを目にした時は呆れさせられたもんだ。
何を見て呆れたかと言えば、この Stem Head の構造だよ。
まさか Sleeve が打ち込まれていたとはね〜。
 

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青い矢印の先が Sleeve になっている。
前輪を操舵する為の Stem Shaft は、この Sleeve を介して Frame を貫通しているのだ。
この Sleeve に Stem Shaft が通る穴の角度が違うものをいくつか用意すればどうなる…? 
そう、その Sleeve に打ち替える事で Caster 角度を変更出来るのだ。
そんなもん、Front Fork の突き出し加減で調整すればイイじゃん! …と言う Level では解決しないのが Top Rider 様の世界だ。
Front Fork の突き出し量を弄ってしまうと、当然に車高も変わってしまう。
わずか数 mm の話なのに、ソレを「良し」としない Top Rider 様からの Setting の要求が「どんだけ厳しく細かいのか?」が、こんなところからも垣間見れる。
そういう世界の Bike なのだ。
 

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これは “RCV1000R” の Stem Head 周り。
青い矢印の先が Sleeve になっている。
これが本物の Racing Bike の Frame と Stem Head だ。
 

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しかも、その Sleeve は軽量化の為に遠慮なく穴だらけという、まるで蓮根のような Sleeve だよ。
こんな角度からチラッと見ただけでも、これが本物の Racing Bike である事が嫌でも伝わって来る。

ん〜、やっぱりこれは Moto-GP Machine だ。
“RCV1000R” に保安部品を付けちゃいました〜な Bike だよ。
いったい、この “RC213VS” はどのように製造されているのだろうか? 
 

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“RC213VS” の Engine 内部の部品。
おそらくは “RCV1000R” と極めて類似する物なのであろう。
写真は Web Mr. Bike から拝借したもの。
この板のように縦方向が薄い Piston の形状だけでも「はぁ〜?」である。
Titan 合金製の Connecting Rod(俗称:コンロッド)の形状もなかなかにエグいぞよ。
 

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写真は Web Mr. Bike から拝借したもの。
特殊な Balancer が凄く気になる Crank Shaft も、きっと恐ろしい精度で作られたものであろう。
 

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写真は Web Mr. Bike から拝借したもの。
Engine を組み立てる現場では… 
 

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…桁違いの精密さで Engine を組み立てているそうだ。
通常の量産車とは異なる、“RC213VS” を造る為だけの Line が HONDA の熊本工場にある。
写真は Web Mr. Bike から拝借したもの。
 

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写真は Web Mr. Bike から拝借したもの。
本当にこれで 1,000cc の排気量があるのか? …と疑いたくなる程に Compact な V4 Engine だ。
おそらくは “RCV1000R” の Engine そのものに近い仕様であろう。
それは Moto-GP Machine なのだから、Engine は可能な限り「小さく」て「軽く」なければ勝負にならない。
もう、何から何もかもで量産車の Engine とは異なる。
その設計、その材質、そして選びに選ばれた「匠」の手で丹念に組み立てられるという、もう完全に Exclusive の世界…。
正に Racing Bike の Engine を組み立てている現場である。
こんなにも Compact で猛烈に Powerful な Engine を選ばれた人たちに「手組み」されて搭載される Bike だ〜なんて…。
Engine だけで「500万円 以上」と言われても、全く不思議ではない。
 

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この V4 Engine の Cam Shaft は HONDA さんお得意の Gear Train 方式で、青い矢印の先にはその Gear が見える。
赤い矢印の先はその Gear の Center Shaft なのだが、よ〜く見ると、傍に小さな赤い Mark がある。
実はこれ、Eccentric(俗称:エキセン)なんだそうな !? 
何とコレを弄ると Valve Timing も変えてしまうという、猛烈に厄介な構造をも採用してまで小型化・軽量化しているのに私は驚愕した。
普通の知識 Level で、この Engine には触れません! 
知れば知る程に、もう Exclusive の世界…。
とんでもね〜 Engine だよ。
 

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写真は Web Mr. Bike から拝借したもの。
“RC213VS” の Engine を組み立てる、選びに選ばれた「匠」の皆さんだ。

彼らの左腕にある赤い Wappen には “RC213VS” の文字が記されている。
この赤い Wappen を託された彼らだけが、1日1台の Pace で Road Going Moto-GP Machine を造っているんだそうだ。
病欠者が連続すると「納期」はどんどん遅れてしまうので、健康管理にも細心の注意を怠らない。
そういう「匠」たちの手で1台1台と作り上げられた Bike なのだから、やっぱり次元が違う。
 

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写真は Web Mr. Bike から拝借したもの。
こちらは Frame の製造工程の現場。
 

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写真は Web Mr. Bike から拝借したもの。
その溶接も「大量生産は不可能」な、選びぬかれた「匠」による技が有ってこそのものであった。
これも1日1台の Pace が「精一杯」らしい…。
 

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写真は Web Mr. Bike から拝借したもの。
“RC213VS” の骨格を造る、選びに選ばれた「匠」の皆さんだ。
 

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写真は Web Mr. Bike から拝借したもの。
Dry Carbon という、超高級な Body Parts が並ぶココは車体を完成させる現場だ。
 

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写真は Web Mr. Bike から拝借したもの。
丹念に “RC213VS” を最終的な「形」にしていく。
 

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写真は Web Mr. Bike から拝借したもの。
“RC213VS” を完成させる、選びに選ばれた「匠」の皆さんだ。
 

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写真は Web Mr. Bike から拝借したもの。
選びぬかれた彼らがひとつひとつ手作業で “RC213VS” を完成させ、Owner のもとへ…。
前回の日記で記した(私が勝手に想像する)”RCV1000R” の車体価格も考えれば、1台が ¥21,900,000 という価格は妥当に思えて来た。
いや、もしかするとコレは「お買い得」なのかも知れない…。
この「本物の Racing Bike」を手に入れられる Owner がとにかく羨ましい〜。

写真を拝借させていただいた Web Mr. Bike に感謝! 
この日記をご覧になられて興味が湧いた方は、下記 URL の Web Mr. Bike も是非ご覧いただきたい。
 
http://www.m-bike.sakura.ne.jp/?p=103864
 

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さて、そんな “RC213VS” だが… 
 

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…こんなところにも「うわっ !?」を散見する。
Mono Block の “brembo” も凄いのだが… 
 

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…私が驚いたのは、この Bolt 類だよ。
赤い矢印の先に注目! 
Titan 合金製だけでも凄いのに、その猛烈に硬い Titan に最初から穴が空いているんだから驚いた。
この小さな穴は Wire Lock をする為のものだ。
Racing Speed で走行中、肝心な Bolt が緩んで脱落しちゃったらば、どうなる…? 
もう「取り返しの付かない大惨事」に至る恐れがあるくらい、誰でも簡単に想像が付くであろう。
そういう事故を防ぐ為に、Racing Machine は要所要所の Bolt を Wire Lock する事が「義務付けられている」のだ。
こんな Bolt の1本ですら Racing Spec という「妥協知らず」の “RC213VS” が、やっぱり凄い。
 

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赤い矢印の先は Axle Clamp を締め付ける Bolt だが、これも当然の如く「Wire Lock してネ!」であった。
青い矢印の先には、この Bolt の締め付け Torque が記されているではないか…。
しかも、この Bolt は Axle Shaft を固定する為のものではないという、この構造が凄い! 
前回の日記でも触れたが、本物の Racing Bike と同じく Quick Axle Changer のまんま…。
Axle Shaft の脱落防止を担うのは、あの黒い β Pin だけという「本物の Racing Bike」の構造がとにかく凄い。
 

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この ”RC213VS” に、果たして「2,000万円 以上」の値打ちがあるのだろうか? 
そんな疑問は、この Bike を知れば知る程に「ん〜、納得!」の私であった。
納得はしたものの、不動産価格級というお値段が故に、いまひとつ「腑に落ちない」ところも残るは、私が「その程度の経済力」だからであろう。
ニトリで「2,000万円 以上」の家具が売られていて「お値段以上〜♪」と歌われてもね〜。
それを「おぉ〜、イイじゃん、イイじゃん!」と正当に品定めして「じゃ〜、ひとつちょうだい!」が出来る Status の方々が素晴らしいではないか。
世の中には「選ばれた人」がいる。
この ”RC213VS” も、選ばれた人だけのものなのだ。
1台が ¥21,900,000 を「高い」とは思わず、これは一般人でも Moto-GP Machine を手に入れられる「千載一遇の Chance」と喜べる人にこそ、所有する事が許された Bike なのだ。
私はそう思う。

あぁ〜、欲しいなぁ〜。
どんなに ”RC213VS” を欲しいと切願するも「手も足も出ない」ので、先ずは「ロト7」で夢を見よう。
この ”RC213VS” を所有出来る「選ばれた人」になるには、今のところ宝くじの他に手段の無い私である。

さて、次回はこの ”RC213VS” の Software も含めた「凄いところ」を探ってみたい。
これも知れば知る程に「Moto-GP Machine って、そうだったの?」な世界らしい…。

次はいつになるのか不明だが、話は次回へと続く。
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