2月14日(日)におこなわれた第42期女流名人戦5番勝負 里見香奈女流名人vs清水市代女流六段の第4局は清水六段の快勝だった。結果は2勝2敗で5番勝負の決着は最終局に持ち込まれた。
里見香奈名人(24才)は、現在4冠(女流名人・女流王将・女流王位・倉敷藤花)を持っており、今年度の成績は28勝3敗、奨励会3段リーグに所属している。タイトル獲得は20期
清水市代六段(47才)は、今年度の成績は17勝8敗、二人の対戦成績は清水からみて13勝23敗。清水六段は女流名人10期、女流王位14期、女流王将9期、倉敷藤花10期のタイトル獲得43期、棋戦優勝11回。
里見香奈名人が出てくるまでは、清水六段が女流棋界の第1人者だったが、すっかり代替わりして新しい若手がタイトル戦にでてくるようになり、清水六段はもう追いつけないかと思った。だが、(清水六段は)前期もリーグ戦を勝ち上がり女流名人の挑戦者となり(3連敗)、今期も連続挑戦者として出てきた。
で、この第4局であるが、まさに清水六段の名局(会心の局)と言ってもいいと思う。清水六段が先手矢倉模様から右玉(うぎょく)に切り替え、後手の里見名人が8筋の歩をきってくると、飛車を引いて8筋に転換し、逆襲した。そこで角歩交換という大損をしながらも(それで先手良しの大局観はすごい)そのまま押しきった。
里見名人の負けとしては非常にめずらしい作戦負けからの完封負けである。最終局は里見名人が踏ん張って防衛するような気もするが、ぜひもう1局清水六段の名局を見てみたいものだ。
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