ゆく川の流れは絶えずして

ＡＫＢの人気は絶えずして、しかももとのメンバーにあらず。
神セブンを争ふは、かつ卒業しかつ研究生より上がりて、久しくとどまりたるためしなし。
世の中にある多くのアイドルグループとメンバーと、またかくのごとし。 　
大いなるスタジアムのうちに、スポットライトを浴び、夢を争へる、歓声に包まるるアイドルユニットは、世々経て尽きせぬものなれど、これをまことかと尋ぬれば、昔ありしメンバーはまれなり。
あるいは去年卒業して今年ブレイクせり。
あるいは人気失ひて総選挙で下位ととなる。
モーニング娘。もこれに同じ。グループ名も変はらず、メンバーも多かれど、いにしへ見し人は、二、三十人が中に、わづかにひとりふたりなり。
朝にもてはやされ、夕べに落つるならひ、ただ水のあわにぞ似たりける。
知らず、登場しては消え行くアイドル、いづかたより来たりて、いづかたへか去る。
また知らず、アイドルは、たがためにか心を悩まし、何によりてか目を喜ばしむる。
その、人気と、総選挙の票数を争ふさま、いはば朝顔の露に異ならず。
あるいは順位落ちて在籍は残れり。残るといへどもやがて消えゆく。
あるいは年取りても人気なほ消えず。消えずといへども永久に続くことなし。

■歴代でも長い？ “アイドル寿命”の定説を覆した「AKB48」の戦略
(THE PAGE - 02月14日 17:41)
http://news.mixi.jp/view_news.pl?media_id=177&from=diary&id=3851428