今日は朝からバスに乗ったら、宇美町に到着。
宇美八幡宮のどでかいクスの樹を楽しむ。
幹の中が空洞になっているものもあり、
中に入って、不思議な気につつまれる。
次のバスは、雑餉隈から南福岡へ。
迷いやすい街だ。
南福岡から博多駅行きのバスに乗ると、まず南下し、
(おい、博多駅は北だろう!)
すごく遠回りしながら井尻へ、
再び南下してから、路地を走り、
謎の幸陽軒(この前も見た)の角を曲がって、
やっと筑紫通りへ。
気まぐれな風に吹かれて、あっちへこっちへ、
でもバス路線としての一貫性はきっとあるのだろう。
豊泉朝子も多様だ。気まぐれな一貫性。
最初の壁は、黒い版画。銅版画っぽい。
画面は深く黒く、この気配は今までに無かったな。
一瞬ルドンの黒を思わせるが、
夢想・想像力の羽は豊泉さん独特の飛翔を見せる。
鶏が白くキラキラと黒を蹴飛ばす。
壁の第2面、3面は前回の個展の続編。
線が軽やかに、面が白くなったように感じる。
特に、言葉の不在が前回と違う印象を与える。
新しい、第2弾画文庫『腐さぬ眼』では言葉が隣り合っているようだ。
文庫を読むのはまた明日の楽しみ。
読んだあとで、言葉のくっついてしまった絵を観に行くのは来週の楽しみ。
最後の壁はカラフルな小品(蔵書票)、リトグラフかなぁ?
豊泉さんのカラフルな世界は大好き。
彼女の奇想は、着色されているとき、スピードと鋭角さが最大になる。
久しぶりの豊泉朝子の色世界。堪能。
黒の世界も線の世界も、今回は来てないが墨の世界も、
それぞれが豊泉朝子を万華鏡していて美しいのだが、
色付きの世界はとりわけ飛翔している。
来週の日曜、21日まで。
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