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2016年02月14日20:04

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豊泉朝子展「腐(ふ)さぬ眼」@屋根裏獏

今日は朝からバスに乗ったら、宇美町に到着。
宇美八幡宮のどでかいクスの樹を楽しむ。
幹の中が空洞になっているものもあり、
中に入って、不思議な気につつまれる。
次のバスは、雑餉隈から南福岡へ。
迷いやすい街だ。
南福岡から博多駅行きのバスに乗ると、まず南下し、
(おい、博多駅は北だろう!)
すごく遠回りしながら井尻へ、
再び南下してから、路地を走り、
謎の幸陽軒(この前も見た)の角を曲がって、
やっと筑紫通りへ。

気まぐれな風に吹かれて、あっちへこっちへ、
でもバス路線としての一貫性はきっとあるのだろう。

豊泉朝子も多様だ。気まぐれな一貫性。
最初の壁は、黒い版画。銅版画っぽい。
画面は深く黒く、この気配は今までに無かったな。
一瞬ルドンの黒を思わせるが、
夢想・想像力の羽は豊泉さん独特の飛翔を見せる。
鶏が白くキラキラと黒を蹴飛ばす。

壁の第2面、3面は前回の個展の続編。
線が軽やかに、面が白くなったように感じる。
特に、言葉の不在が前回と違う印象を与える。
新しい、第2弾画文庫『腐さぬ眼』では言葉が隣り合っているようだ。
文庫を読むのはまた明日の楽しみ。
読んだあとで、言葉のくっついてしまった絵を観に行くのは来週の楽しみ。

最後の壁はカラフルな小品(蔵書票)、リトグラフかなぁ?
豊泉さんのカラフルな世界は大好き。
彼女の奇想は、着色されているとき、スピードと鋭角さが最大になる。
久しぶりの豊泉朝子の色世界。堪能。
黒の世界も線の世界も、今回は来てないが墨の世界も、
それぞれが豊泉朝子を万華鏡していて美しいのだが、
色付きの世界はとりわけ飛翔している。

来週の日曜、21日まで。
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