地元池袋でボウイの追悼フェアがやられていて、
初日は殺人的にごった返していたようだが、
翌日のお昼休みにぶらっと寄ってみたら気軽に入れた。
もっとも品数はかなり減っていたようだが、
それでも78年の"Low & Heroes"tourのTシャツ、
つまり鋤田正義さんが撮った"Heroes"のジャケが写ったものがゲットできたので幸せ〜。
木曜の祝日は木挽町へ。
ちょっと歌舞伎座の並びのカレー屋さんが気になり
カレーパンを買って歌舞伎座に入ったが、
バター風味が効いていて結構ヒットでした。
二月大歌舞伎夜の部 @ 歌舞伎座
今月の歌舞伎座の夜は最初の梅玉、秀太郎の「ひらがな盛衰記」、
最後の時蔵、松緑の「小ふじ此兵衛」は悪くもないけど、
それほど惹きつけるものでないためか、
外には大入りと書いてある割には祝日なのに空席も目立ったが、
実はこの夜の部は何と言ってもそのあいだにある「籠釣瓶」が絶対的にmustな演しものでこれだけを観に行ったと言っても過言じゃないものでしたし、実際満足のいくものでした。
「籠釣瓶」は亡き勘三郎、玉三郎、仁左衛門の座組で何度か観てきたが、
今回は吉右衛門、菊之助、菊五郎という取り合わせでしたのでワクワクしていました。
実際吉右衛門は佐野の旦那が初代吉右衛門の当たり役ということもあって何度かこの役をやってきてかなり練られた役どころであり、八つ橋に惚れられ浮かれてくる素朴さ、それゆえ振られたあとの寂しさが見物衆に共感させ奥深くまで伝わってくるほどの芸の高みを魅せてくれており、勘三郎はそこまではまだだしきれてもいなかったかな?
ただ勘三郎のほうがまだ田舎ものっぽさも出していたし、何と言っても最後の八つ橋を妖刀籠釣瓶で斬って捨てる場で狂気があったな。
(勘三郎は、八つ橋がはしごに見に行かせてるあいだに刀が入った包みをほどくなどの工夫がされていたかな)
まぁそれぞれの芸風の違いであるのだけどね。
どちらも見応えのある芝居してましたよ。
対する花魁八つ橋に吉右衛門の婿の菊之助。
菊之助は結婚してから舅の吉右衛門はなにかと共演し上げていますな。
予想通り最初の花魁道中からかなりの美しさを魅せており、
佐野の旦那でなくともボーっとしてしまいますな。
こればっかりはセブンでも出せないでしょうな。
ただ芸の細やかさはまだまだ玉さまには及ばずな感もあり、
切られて死ぬところはもうちょっと絵になってほしいかな?。
ただここ最近立ち役にだんだんシフトしてきている菊之助の女形、
やっぱりこっちのほうがいいのにねぇ・・・もったいない。
間夫の栄之丞は菊五郎で、これは貫禄以外のなにものでもない。
仁左衛門のようなニヒルさはないものの間夫の強みみたいなものは上手かったですな。
勘三郎、玉三郎の「籠釣瓶」
一、ひらかな盛衰記
源太勘當
梶原源太景季 梅玉
腰元千鳥 孝太郎
横須賀軍内 市蔵
茶道珍斎 橘太郎
梶原平次景高 錦之助
母延寿 秀太郎
三世河竹新七 作
二、籠釣瓶花街酔醒
佐野次郎左衛門 吉右衛門
兵庫屋八ツ橋 菊之助
下男治六 又五郎
兵庫屋九重 梅枝
同 七越 新悟
同 初菊 米吉
遣手お辰 歌女之丞
絹商人丹兵衛 橘三郎
釣鐘権八 彌十郎
立花屋長兵衛 歌六
立花屋女房おきつ魁春
繁山栄之丞 菊五郎
三、小ふじ此兵衛 浜松風恋歌
海女小ふじ 時蔵
船頭此兵衛 松緑
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